2017/11/07

人を選ぶ




















人は選ぶでしょう。

そう中学生の頃に話しをしたら、

「さやかひどーい!!!」と返されたこと
があります。

でもわたしには、
その子が人を選んでいるようにしか見えなくて、

本当に不思議で不思議で、
何だろうこれは?と混乱でした。

 *

20代の頃。

わたしに対して否定的な方が身近にいて、
価値観が潰れてしまったことがあります。

「その位で、お前弱いな〜!」と
大先輩に言われたこともあるくらいなので、

多分にわたしの問題だったのだろう
と思うのですが、

当時のわたしには、
それを排除する「つよさ」はありませんでした。

 *

自分軸が、
ポキンと折れてしまったようで。

周囲の全てが
許容範囲に近づくと同時に、

自分の正しさがどこかへ消えてしまったような
不思議な感触もありました。

身体から魂が抜けてしまったような。

不健全な、
許容だったと思います。

 *

40代になってからというもの、

そういうことも含めて、
色々幼く悩んでいるのですが。

やっぱり人は選んで正解だと思うなあ…と。

人を選ばないと、

人生に健やかさが
保てないんじゃないかなあ…と。

そんな風に感じるようになったのです。

 *

自分の心地よさ、というのは
人によって違います。

心地よい人間関係、も
当然人によって違います。

誰かにとって信じられない人は、
誰かにとって信頼に値する人であることもあります。

それはそれで
いいこと。

例えば、

誰かの前では
いい加減に振舞っていても、

誰かの前では
誠実に振る舞う。

誰かの前では、
約束が守れても、

誰かの前では、
守れないことがある。

ああ、そういうことって
起こることもあるんだなあ…と。

自分がコンディションダウンしやすくなってみて
初めて知ったりもしました。

そうだからこそ、
成り立っていることもあるんだなと思います。

 *

もちろん、それによって
信頼を失ったりはするので、

それでいいのかどうかは、
自分次第。

また、

信頼を失ってもいい相手、という
分類もあるのだろうと思うのです。

 *

そしてこういうのは、

実は、
当たり前のこと、

なんだろうなーと思うのです。

 *

そして、わたしはどうしたいかな?
と改めて考えつつ。

人は選ばないとね、と。

それでいいんだよ、と。
中学生の頃の自分にも伝えたいと思います。

 *

中学生のわたしが言えなかった、

「人を選ぶことは、
相手を否定することじゃないんだもん」

という言葉を、そっと添えて。


ストーン・コンシェルジュ / アクセサリー作家
みたけさやか

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