午前中。
ちょっと雨の湿度を含んでやってきた、
小さな小包。
お名前を拝見すると、
先日、特別なオーダーをお断りせざるを得なかった
白髪の美しい、とある奥さまから。
中には、お手紙が添えられていました。
以前に、
白っぽいシンプルな翡翠のピアスが欲しい
とお話くださっていて、
彼女のためにも、
クリスタルをお探ししていたのです。
普段彼女が身につけられているものは、
質の良いジュエリーばかりなので、
わたしのお作り出来るものでは、
役不足かもしれないなあとは思いつつも、
お声がけくださってうれしかったですし、
まずはいつものように、
クリスタルをお探しするところから始めていました。
半月程で、これならお作り出来る!とイメージのわく
ご希望だった白っぽい翡翠を見つけられたのですが、
これが、実はとても高価なものだったのです。
クリスタルをぜひ見たいとお話くださっていたので、
お持ちしたかったのですが、
今のわたしには、在庫として持つには高価すぎて、
手が出ないお値段でした。
正直にそれをお伝えして、
お手紙のやりとりをさせていただき、
今回のお話は流れたのです。
充分に丁寧で、お気持ちを感じられる
温かなやりとりでした。
*
そんな出来事からしばらくして、
忘れた頃に届いた彼女からの小包です!
きっと、探したことや、アイデアを考えていたこと、
カタチにはなっていないけれど、動いていた、
その見えない部分の行動を、
見てくださっていたのだなあ、
それに対して、
お気持ちを届けてくださったのだなあと、
何だかしみじみと感じるものがありました。
すごいなあと思いました。
本当に素敵な方です。
こんな心遣いの
出来る人でありたいな、と思います。
箱から出てきたのは、
こんなに可愛い小さなおせんべい達♪
ちっちゃいのが箱いっぱいに詰っていて、
本当に可愛くてちょっと笑いました(笑)。
その辺も、素敵です♪
人を喜ばせる名人だわ!と
見習いたい気持ちでいっぱいになりました。
小さな翡翠を添えて、
お礼状を差し上げようと思います。
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