2014/03/27

ミナを着て旅に出よう




















大阪でのイベントが終わってから、数日後。

リフレッシュを兼ねて行った
母の展示を観終えた後、

mina perhonen のエッグバッグをとうとう買いました。

エッグバッグはずっといいなあと思っていたのだけど、

これだ!という1点に出会えて、
かつそこは美術館だったというのは…完璧です(笑)。

ショップの方も、

「ここは意外に穴場だってみなさんおっしゃいます」
とのこと(笑)。

 *

春から夏の終わりに使える
mina のバッグをやっと買えました。

あと、質感が素敵過ぎてしびれちゃったから、
ノートも1冊。

一昨年のクリスマスには、
妹がメモ帳とマスキングテープをくれていたりして、

ここ数年、またわたしの生活の中に、
mina が戻って来ていました。

 *

まだブランド名が「mina」だった頃の2003年。

初・個展を控えた期間に、

mina +S (スパイラルとのタイアップ)の
黄色いバッグを買いました。

これは、コーデュロイで秋から冬にかけての素材。

 *

数年前にほつれて来て、
山梨滞在中にゆっくり自分で縫い直しました。

わたしは常々そうありたいと思っているのですが、

新しいものを買った方が
安くて早いこともあるため、

時間優先になってしまうこともあるのが現実。

直して使いたい気持ちになるというのは、
やっぱりかなり特別です。

大切過ぎて、
手放すことが難しいバッグです。

実はこれは好き過ぎて…
自分で気に入ったコーデュロイを買って来て、

今思うと恐ろしいのだけど、
同じサイズの色違いのバッグを作ってもらったことも…!

コーデュロイの線の細さとか
生地屋さんを沢山観て回って、

この細さなら素敵!っていうところまで考えて。

mina  のバッグは斜めに生地を使っているのだけど、
わたしはどうしたいかなとか考え、

縦にするか横にするか…で、縦にしたり。

裏地とか、携帯入れるポケットとか、
ちょっと付け足してもらったりしてね(笑)。

(本当にごめんなさい〜!!!
カタチが完璧過ぎて、余りにも好きで!!!

わたしは当時、考えなしのアホでした。)

 *

いつ何で知ったのか覚えていませんが、

当時から、
mina はとても素敵に見えていました。

当時、お洋服のサイズがわたしにはどうしても合わなくて!

小さくて細い人にしか
着られないんだな…と思って(笑)。

勝手に想像して、

「ちぇ、きっと皆川さんは
そういう女の人が好きなんだろう」と

思ったりしていました。

わたしみたいな体系の人は
お呼びじゃないんだ、みたいなね(笑)。

 *

だから当時バッグを見つけた時はうれしくて
速攻買ったのでした!

 *

でも、いつも、
ちょっと気になる位では買えません。

多分何処かで、

皆川さん達のモノづくりへの
レスペクトがあるからだと思います。

すごく気に入って、一生持っていよう!
みたいな覚悟が出来ないと、買えない(笑)。

そういうことを思わせる
気迫みたいなものが、

mina のプロダクトからは
いつも感じられるのだと思います。

 *

昨日は、
東京イベントを終えた翌日でした。

午前中から夕方までは

facebook やTwitter で色々書いたり
お仕事をさせていただいて。

夕方から思い立って、
大井町阪急のスタバへ。

 *

iPhone を置いて、
カメラも置いて。

本とガラケーと、ペンと手帳と、
リップクリームとかティッシュとハンカチとか、

お気に入りの小さなお財布と。

それからいただいた小さなお人形とハンドジェルと
キティちゃんの巾着をカバンに放り込みました。

夕暮れ前の時間帯を
いつもの1/3位の速度で歩いて。

音楽は、
手に取った瞬間にものすごくしびれた

Libera の「Ave Maria」。

聴く前に、しびれるって変でしょ(笑)。

でもパッケージを手に持った途端に、
ぶわーっと身体の中が「これが欲しいよ!」と叫ぶように、

細胞の1個1個が
歓喜している感じがあったのです。

 *

ちょっとだけ独り言を書いちゃうのですが。

鳥も、Liberaも、この手の歓喜も。
2005年のあの時と同じ。

でも今度は、確実に着地してみせる。 

同じ失敗を
2度繰り返す程暇じゃないの。

 *

その音楽を聴きながら、
ゆっくりと歩いて。

カメラに収めたくなるような景色を、
ただ眺めるだけの贅沢さって。

もしかしたら、
これもまた「溜める」ことかもしれないな…と思いました。

心の動きに丁寧に時間を取ることは、

作家としても、経営者としても、
大切にして良いことなのかもしれないなあ、と。

そんなことを
ひしひしと感じています。

 *

大井町という街には
スタバが2つあるのだけれど、

わたしはあの、
エスカレーターの見える

あそこのソファ席が何となく好きです。

 *

「1=0=∞」は、
「ローズクォーツ=クリアクォーツ=オブシディアン」

だなあ…とか(笑)。

あー「基本のクリスタル・セット」は、
この3つでより正解だなあ。

今度からはこの3つセットにしてみよう…とか
ぼんやりひらめいたりして。

 *

甘いお茶を飲みながら
ウォーレン・バフェットの名言本を読んでいたら、

すごく眠くなって来て、
気がついたらこっくりこっくりしていました。

やっぱり疲れてたのか(笑)。
と思いました!

 *

帰りに

本屋さんで1冊だけまんがでも買おうかな、
と立ち寄りました。

最近ご縁をいただいた

川原泉さんの傑作集みたいなものがあって、
すごく悩んだのだけど。今日は

皆川明さんの
『ミナを着て旅に出よう』を見つけて購入。

この本は
2003年に出たものらしく、

今月文庫化されたばかりでした。

 *

またイベントの終わりに、
mina !

 *

さっき読み終えたのですが、

同じように作ることを考えている人って
いらっしゃるのだな!と思いました。

mina perhonen を愛する方々には
申し訳なく思いつつも、

それが皆川さんであることに、
すごく自分を誇らしく思ってしまいました(笑)。

 *

うん、大丈夫だ。

うん、わたしもそう。

わたしもそうでありたい。

わたしもそうやって作ろうとしてる。

わたしもそれやりたいと思ってた。

 *

具体的に
同じ事を思っている訳ではもちろんないし、

だけど、多分。
要素が似ているのです。

なんだかまた
先輩を見つけた気持ちになりました(笑)。

そのうち、
すごく気に入ったものが出て来たら、

mina perhonen のお洋服
一着欲しいなと思いました。

 *

音符と一緒で、
文字というのは素晴らしいなあ…と

小さな頃から思うのだけど、

こうやって
直接出会ったことのない沢山の方から

こんなにも
勇気づけられたり、学べたりして。

それがこの本に至っては
460円ってどういうこと?!

と思います(笑)。

 *

そうだ、
わたしは世界に広げたいことがある。

その最初の一区間を走り切って、
バトンを渡したい。

わたしはWEB に慣れた最初の世代なので、

バトンはスパイダーウェブのように
360度に一気に渡せることを知っています。

そうやって
世界にバトンを渡しつづけられる人を増やす、

そんな会社にしたいな。

お客さまからの「続けてください」を、
同時多発的に起こしたいな…と。

 *

本当にいい本を、
素晴らしいタイミングで読んでしまいました。

作ることって、
こういうことだと思う。

そういうことに触れられると、
心がときめいて、ハミングします。

すごくすごくうれしいです。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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