混沌の最中から

ここ何年か、ずっと。
どう表現したらいいのか悩んでいます。

それまでなかった感覚があって、それは。

言葉にすると、
どこか温度感がずれて奇妙に感じてしまったり。

余りにも悩んでいて、
言葉にすると真実味がなかったり。

公共の場において、
他者に伝えるようなことじゃないような気がしたり。

言葉に詰まる理由は色々です。

　＊

同時に、精一杯でした。

コンディション・ダウンが頻発したし、
入退院も繰り返しました。

自分が何から自分を守ろうとしているのか、
何から逃げたいと思っているのか、

色んなことが混沌としていたように思います。

　＊

昨年の震災に際しては、
意を決して寄付金集めをしたりしましたが、

あれもその後の悩みを増やしてしまって、
身動きが取れなくなったキッカケでもありました。

Holly heal®︎の制作自体は、
心身の整った時に行うものなので、

オーダーをくださった方々のためには
作らせていただいたのですが、

余りにも悩んでしまっていて、
お約束したBlog アップも結果的に言葉にならず。

どう気持ちを言葉にしたらいいのか、
自分でも解らないような日々が続いて来ました。

　＊

わたしは幼稚園時代から日記を書いていたし、
中学・高校と物語を書いていたこともあります。

話すより、文字にした方が伝わるという原体験があって、
言葉は大好きだし、

文字に悩むことは殆んど経験のない人生です。

なのに。
この数年は本当に悩み続けています。

　＊

言葉そのものについてではなくて、

表現したいことが、
ものすごい勢いで変化していることが原因です。

だから日記みたいな、記録みたいな、

他者にはどうでもいい
プライベートなことは書けても、

ここには、殆んど、書けなかったのです。

　＊

忙しくなって来たのもあると思います。

隠居みたいに、日々
自分と向き合うことを主に暮らしていたところから、

また社会を取り戻して、
流れの中に身を置けるようになって来ました。

それ自体はめでたいことなのだけど、
Holly heal®︎との距離感が変わって来ているのを感じて、

ますます悩んでいたのでした。

　＊

悩みは、わたし自身の「ストーンへの関わり方」に
変化があったことにも起因します。

ストーンを通して、
ゆうに10年は自分自身を見つめて来たけれど、

その自分が、見つめて来たことを糧に、
現実に動き出せるようになって来たのです。

大きな疑問を前に、
立ち止まって、深く掘り下げていた自分が、

また現実に目を向けて、歩み始めた感覚です。

　＊

それは別の言葉で言えば「卒業」的なことであり、

もし自分がお客さまだったら、
Holly heal®︎を立ち去ればいいだけのことだったと思います。

でも。わたしは生み出す側。
止めるのか、続けるのか、そもそも続けられるのか？

葛藤が続きました。

　＊

2007年に初めての長期入院をし、

脳へのダメージで
日本語がすっと話せないような

しんどい時期がありました。

わたしを病院に通わせてくれたのは、

知人友人であり、
Holly heal®︎のお客さま方でした。

どれ程の感謝があることか！！！

その存在は、強烈に大きく。
大切過ぎて、ますます答えの出ない日々が続きました。

　＊

入退院で2年が過ぎた後。
インターネット環境は更なる進化を遂げていて、

情報が溢れるように
日々個人へと押し寄せる時代になっていて、

「ゆっくり足をマッサージをしながら
さやかさんのBlog を読むのが日課」

みたいな人が居なくなったのを感じました。

このBlog の読者もゼロが一個減り、

サイトを作ってからはオーダー自体も減り、
止めてしまうのがいいのではないか？と

思い詰めたこともあります。

でも。わたしにとって。

Holly heal®︎は、前述のように

余りにも大事なことであり、ものであり、
関係でもあるので、

そう簡単に止めるわけにも行きませんでした。

　＊

今日。

Holly heal®︎を、続けることは決めました。

今は、

自分自身のストーンとの関わり方を、
再び問い直しているところです。

パワーストーンなの？と聞かれて、
相変わらず戸惑います。

わたしにとってストーンはもっと、
抽象画を観るのに近いようなものです。

でもこれをどうご紹介していくのが自分として正解なのか、
まだ言葉にならないのです。

　＊

そして正直、歳もとりました！
4月には、なんと45歳です。

変化があって当然の年月が経っています。

時代も急速に変化して来ていると思います。

入退院を繰り返した2年は考えることも多かったので、

自分の中で変わったことも
ここしばらくは本当に沢山あります。

静かに座って、一人過ごすよりも、
今はもっと、誰かと笑ってみたいのです。

そうなってくると、

判っているのは、
今まで通りには出来ないだろうということです。

　＊

心の深みにそっとタッチして、
いつか卒業するような

お守りの、
天然石アクセサリー？から、

もっとコミュニケーションを楽しむための
サポート・ジュエリー？へ？

ちょっとまだ、イメージが掴みきれていません。

ただ、より美しいものへと昇華したい気持ちがあります。
もし、デザインが同じだったとしても、です。

　＊

Holly heal®︎は、
すごく素直に正直に誠実にやって来たことなので、

自分に無理をしたり、
演じることはNGだと思っています。

わたしは、
ここでは莫迦正直に居たいです。

　＊

最後まで読んでくださった方がいたら、
…本当にありがとうございます。


アクセサリー作家　みたけさやか