2013/09/18

好きなのに嫌われちゃう?

























すごく好きなのに、
嫌われちゃった時は、

当然悲しい気持ちになると思います。

好きなのに、
ぶつかってしまう時もそうですよね。

それは相手の男女に問わず
そういうものだろうと思います。

 *

認めているのに
認めてもらえないことも、

話したいのに
話してもらえないことも。

色んな起こり方があると思うのですが、
これって中身は案外同じかも知れないよね?

なんて思います。

 *

多くは、

価値観が近いからこそ
目指すものが近いからこそ

起こっているのではないかな?

なんて思います。

 *

似ている、と思うと

不思議と
似ていないことが許せなくなることが多いです。

すごく認めている人が、
自分の考えていることに反することをすると、

それは
認めていない人が同じことをやるよりも、

強い衝撃を受けるものです。

 *

何故なら、認めているから。

「認める」の初期段階は、
似た価値観であるという認識だからなのです。

似ているから好き、というのは
「認める」のファーストステップなのです。

 *

そんな時に感じるのは、

「相手のやり方と在り方を
全面的に支援することの難しさ」です。

ピッタリ同じように出来る人が居たらつまらないです。

それはあなたという個性の存在価値が
薄れてしまうことに同じです(笑)。

違うのに解り合えたり、
違うのに協力出来たり、

違うのに支え合えるから面白いし豊かなのです。

 *

普段の生活の中でそれを続けるのは
力の居ることです。

結婚生活を思うと、
「だよね〜!」という声がいっぱい聴こえて来そうです(笑)。

相手のやり方を在り方を
全面的に良しとするというのは、

実は高度なことです。

ただ、立場に寄っては
必要となる力のひとつでもあるのです。

 *

例えばあなたが
何かのサポート役を選ぶのであれば、

あなたを100% 活かすことはその主軸ではなく、

サポートさせていただく方に
100% 輝やいていただくことが主軸。

それはサポートなのだから
当然そうなります。

 *

昔こんなことがありました。

当時わたしには
とっても大好きなヒーラーさんがいて、

ある時彼女から一緒にやらない?という話をいただけたのです。

わたしはヒーリングの仕事を本格的に開始する時期でもあり、
とてもうれしかったのと同時に、

その時に自分の力だけでは出来なかったことを実現したいと思い、
交換条件を出させてもらいました。

 *

この時きっと、
彼女とわたしの頭の中では、

立ち位置が大幅にズレていたのではないか?
と思えてなりません。

一緒にやりましょうではなく、

わたしの下でやらない?
わたしを手伝ってもらえない?

だったら、すぐに断れたのだと思います。

「一緒に」はわたしにとって
対等に価値を認め合って、ということでありました。

そして、
やりましょうとなったのにも関わらず、

その条件は何日経っても実現のための話ひとつもなく、
保留だったのです。

1度それについて話をした時も
明解な解答を得られなかったのです。

 *

当時のわたしは、リクルートという会社を辞めて
まだ間もなかったのですが、

恐らく仕事の速度感は相当速い方でした。

意思決定の比較的早い現場で働いて来たこともあり、
決めたことが実行に移されるまでの時間は短くて当り前、

少なくとも解答は最短で出して当り前だったのです。

その視点から観ていると、

約束について触れてもらえないことは、
条件をうやむやにされるような居心地の悪さがあり、

しかし手伝うことは具体的にありましたから
わたしの時間は既に相手のために使われていて、

それはそれはもう、
ただ利用されているような気持ちになっていったのです。

 *

彼女なりに大切にしようとしてくれたのは
痛い程理解していました。

食事をごちそうしてくださること、
一緒に温泉へ行ったこと、

当時隠れ家のようにあった
特別なお部屋に呼んでいただいたこと、

とあるアーティストさんのバックヤードへ
手伝ってと特別に呼んでいただいたこと。

実務能力の高さを評価されていることは
言葉の端々から感じられていましたし、

いずれ副代表的な立場で関わって欲しいといった
お話もありました。

それはわたしの能力を
使いたいという意思に感じていました。

 *

もちろんその間、
わたしもさせていただいたことは沢山あります。

デザインは1本やれば5〜10万はしますし、

ワークショップを企画したら
回収出来る金額もかなり変わります。

アイデアにも価値はあります。

条件が保留されている間ずっと、

わたしはそれらを
正当に評価されていない!

という気持ちにどんどんなっていったのです。

 *

気持ちは冷める方向へと流れて行きました。

わたしは最初の約束を守って欲しかった。
ただ、それだけだったのです。

条件として出したツールを1日も早く発注し、

わたしの求めているカタチで
信頼を獲得して欲しかったのです。

 *

今思えば、

交渉に慣れていなかったかもしれない
彼女にとって、

その約束は

そんなに大事な条件には
思えていなかったのかも知れませんし、

結果を出してからと思っていたのかも知れません。

書面で交換した訳でもないので、
約束をした記憶もあるかどうか解らないなあと思います。

当時デザインのお仕事はそれなりに忙しく、
その合間に気持ちで行うことには評価が得られず、

不安感と徒労感が募り、
辛い気持ちが続きました。

寝込みもしました。

そして彼女とのぶつかりを解消出来ないまま、
当然のようにお互いの心の距離感は開いていったのです。

 *

今思えばわたしは、
お手伝いは、してはいけなかったのです。

お手伝いしたい!
お手伝いさせていただきたい!

とは思えていなかったのです。

わたしは対等に条件を交換したかった。

結果彼女からどうしても感じてしまっていたのは
いいように利用されている感覚であり、

協力するのだから
あなたもちゃんと返してよね、という感覚です。

これは間違いなく、
奪い合うエネルギーなのです。

わたしはまず、
わたし自身を大事にする必要があったのです。

 *

自分の言い分は間違っているのだろうか?と
かなり悩みましたが、

ビジネスということをベースに考えると
何も間違ってはいないのです。

お互いのあるものを持ち寄って
お互いの求めている結果を出す。

というシンプルな構図です。

協力し合う。という
優しい関係にもなりうるそれは、

お互いに気持ちがずれてしまうだけで、
これだけややこしくなってしまうのです。

 *

今こうして振り返り、
ややこしくなっていった経緯の中に、

わたし自身に
素直さがなかったことが挙げられるなあと思います。

素直に、

あの時にツールを買ってもらう約束をしたと思うんだけど、
いつ実行してもらえるんですか…?

とか、

わたしは自分の時間を削ってここまでやっているのに!
ってどうしても思ってしまうので、これ以上は無理です…。

とか、

能力を使いたいなら、
あなたの能力をわたしのためにも使って欲しいです…。

とか(笑)。

当時のわたしがどう言うかは判らないのだけれど、

静かに素直に
伝えれば良かっただけなんじゃないかな?

と。

 *

いくら、感性が豊かな人同士でも、

内側に抱える回路は違うのだから、
言葉は大事だったのではないかなあと。

お互いに発されているエネルギーにばかり
気を取られていたのではなかっただろうか?

と。

 *

自分で自分のことが認められなかったから、
認めて欲しかった。

大好きだからこそ、認めて欲しかった。
大好きだからこそ、正面から向き合って欲しかった。

でもそれは、
彼女に観た「わたし自身」でもあったかなあと

わたしはわたしと
間違いなく真正面から向き合っていなかったし、

わたしの無意識にある正しさだけを観ていたし、
(ぶつかるということは彼女もそうだった筈だけれど)、

間違いなくわたしはわたしを否定して居た時期なので、
そういうのがわーっと表に出てしまったのだろうなあ…と。

 *

ある意味、
嫌いな&嫌われてしまう相手の中には、

愛したい自分の姿が必ず隠れているんですよね。

誰かに対して「すごい嫌!」となった時に
何故嫌かを紐解けば、

「それはダメなこと」として

自分はそれをしないように
自分に仕向けていることも多いです。

悪口言う人は嫌い!と感情が溢れてくるのであれば、
あなたは悪口を言いたいのに抑えているかもしれないのです。

もし悪口言ってもねえ…とスルー出来るなら、
その場から離れて終わりです。

多分、それだけの筈です(笑)。

 *

こちらが好きでも相手が嫌っているように感じる場合は、
相手側の問題です。

相手の中に、
あなたの中に観ている何かがあるだけです。

これはねえ…自分からはどうしようもないです。
相手の問題だからです。

出来ることがあるとすれば、
静かに離れること位でしょうか。

人には感情がありますから、

嫌われてるなあというのはやっぱり
さみしいし悲しいものですよね。

これはしんどいこともあると思いますが、
残念だなあと心の正直にいればそれが1番良いと思います。

 *

わたしは大学時代に突然手紙が届いて
ものすごい悲しい別れ方をした友達がいたのですが、

嫌いにはなれませんでした。
数年前にごめんねのメールが届いて驚きました。

Rahasya というわたしの先生も経験があったらしく

1度離れて行った友人が30年後に自分のワークショップに
参加してくれた話をしてくれました。

 *

そうそう、
Rahasya には1度酷いこと言われて、

酷いと思って正直に連絡をしたことがあります(笑)。

いつも偉そーに言ってるのに!なんだよもう!
と思ったんですね(笑)。

そうしたらお詫びこそなかったのですが、
後々読み返すと、

その後のメールに、
病気ではなくアンバランスと呼ぼう!とあったりして、

医者でもあった彼自身が
病名に囚われて世界を観ていることに気がついて、

その「レッテル」から解放されていたりして、笑えたりも。

真実を語ることを本業にしていても、
そんなことがあります(笑)。

彼なんてホント醒めてますけど、
でも眠ってしまっていることもあるんですよね。

それでいいんだなーと思いますし、
そんなもんだなとも思います。

みんな色々抱えてて、
支え合ってたりしますよね。

それ、素敵なことだと思います。

 *

さて、話が逸れましたが。

感情が強く出たり、
離れられない時は、

必ず自分の内側に理由があります。

 *

わたしの場合は共通項があって(笑)。

1度わたしを何らかのカタチで認めてくれた人で、
目に見えない力の世界でお仕事されている人。

でした。

わたしはわたしの中にある、
見えない世界を感じる力を

認めたい、認められたい、
という欲求が根強くあるんだなあっていう。

それを理解するのでした(笑)。

そして、自分自身を評価出来ないことから(自信がない・笑)、
認めて欲しい〜!と思っているのだなと。

 *

そしてこれが解ってしまうと、
ただもう、自分の幼さに爆笑ですね(笑)。


ストーンコンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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