10月分のお届けで、
今回初めて、
最後まで作れなかったブレスレットがありました。
お作りする前には必ず、
全てのクリスタルや、
ビーズパーツを並べておくのですが、
最後の最後まで手がつけられなかったのが、
写真にあるクリソコラのブレスレットでした。
時間的な猶予がなくなったため、
どことなく違和感を覚えながらも作り始めたのですが、
どうしても手が止まってしまう。
違和感があるのに、進めていたことが
大間違いなんですよね。
それは直感を無視した判断で、
もっと早くに、変化に対応すればよかったのです!
*
その瞬間にその方にピンと来るクリスタルは
多少高価なものだったので、少し悩んだのですが、
差額分はこちらでお持ちして、
これは、やっぱり変えよう!と決意をしました。
新しいクリスタルで作り終えて、
残ったクリスタルは、いただこうかなとも思ったのですが、
通したピンから、石を外そうとした瞬間!
ボロボロっと、その、クリソコラが砕けたのでした。
こんなことは、初めて、体験しました。
砕けたことと、何かを繋げて考える必要は
ないのかもしれないのですが、
もしかしたら、彼女は
すごく大きな節目にいらっしゃるのかもしれない
と、思いました。
完全燃焼。
ひとつを終えて、
また、次のステージへ。
そんな感じがしました。
そして、ひと粒ひと粒お選びしたクリスタルは、
その段階で、もうしっかりと
オーダー主さんのものなのだな…と思いました。
お商売としては問題ですが、
これは他の誰かに遣うことは出来ないだろうと思いましたし、
新しくしたクリスタルのブレスレットと一緒に、
お送りしました。
きっと、そのクリスタル達と出会うことも、
彼女にとって意味があるのだろうなと思いつつ。
*
人の人生って本当に驚くほど様々で、豊かです。
毎日毎瞬、色んな気持ちがあって、
色んな出会いと別れがあります。
クリスタルはカタチを変えない
という錯覚をどこか起こしていたのですが、
こんな経験をすると、
クリスタルとの出会いも、一期一会なのだなあと思います。
ひとつひとつと大切に付き合おうと、
改めて思いました。
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