2009/11/06

納品前の出来事
















10月分のお届けで、

今回初めて、
最後まで作れなかったブレスレットがありました。

お作りする前には必ず、

全てのクリスタルや、
ビーズパーツを並べておくのですが、

最後の最後まで手がつけられなかったのが、
写真にあるクリソコラのブレスレットでした。

時間的な猶予がなくなったため、

どことなく違和感を覚えながらも作り始めたのですが、
どうしても手が止まってしまう。

違和感があるのに、進めていたことが
大間違いなんですよね。

それは直感を無視した判断で、
もっと早くに、変化に対応すればよかったのです!

 *

その瞬間にその方にピンと来るクリスタルは
多少高価なものだったので、少し悩んだのですが、

差額分はこちらでお持ちして、
これは、やっぱり変えよう!と決意をしました。

新しいクリスタルで作り終えて、
残ったクリスタルは、いただこうかなとも思ったのですが、

通したピンから、石を外そうとした瞬間!
ボロボロっと、その、クリソコラが砕けたのでした。

こんなことは、初めて、体験しました。

砕けたことと、何かを繋げて考える必要は
ないのかもしれないのですが、

もしかしたら、彼女は
すごく大きな節目にいらっしゃるのかもしれない

と、思いました。

完全燃焼。

ひとつを終えて、
また、次のステージへ。

そんな感じがしました。

そして、ひと粒ひと粒お選びしたクリスタルは、
その段階で、もうしっかりと

オーダー主さんのものなのだな…と思いました。

お商売としては問題ですが、
これは他の誰かに遣うことは出来ないだろうと思いましたし、

新しくしたクリスタルのブレスレットと一緒に、
お送りしました。

きっと、そのクリスタル達と出会うことも、
彼女にとって意味があるのだろうなと思いつつ。

 *

人の人生って本当に驚くほど様々で、豊かです。

毎日毎瞬、色んな気持ちがあって、
色んな出会いと別れがあります。

クリスタルはカタチを変えない
という錯覚をどこか起こしていたのですが、

こんな経験をすると、
クリスタルとの出会いも、一期一会なのだなあと思います。

ひとつひとつと大切に付き合おうと、
改めて思いました。


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