2011/04/18

みんないいところがある
















どんな人にも、大抵いいところがある。

そして、どんな人にも、

自分にとって、おや?というところがある。


おや?と思うのは、経験の違いから来ることが多い。

同じ出来事を良しとされて生きる生き方も、

間違っているとされて生きる生き方もあるからだ。


おや?と思うことは、大したことではない。

違う経験の中で生きてきた証。

それは、当たり前過ぎてあまり驚く必要のないことだ。


違う場所で違う条件で形成されたクリスタルの

結晶構造が違うからといって、クリスタルに優劣はない。

好みが分かれるだけだ。

希少なものも、ありふれたものも、

その時代時代において価値は後付けされたもの。

それにとても似ている。

違いは種の豊かさであり、多様性の表れだから。


みんないいところがある。

本当にあるので、嫌いになれない。


自分と考え方が違うなと思うことはあっても、

その人の豊かさを嫌うことにはならない。

自分とは好みが違うなと思うことはあっても、

その人の好みを否定する気にはならない。

大胆さの中には大胆さのよさが、

細やかさの中には細やかさのよさがある。

どれも大切に育てていいことのように思う。


否定は、傷を生み出す。

大胆さを否定された人は、大胆さを嫌う。

細やかさを否定された人は、細やかさを嫌う。

それは、とても寂しい出来事のように思う。

どちらにも輝く良さがあるからだ。


本当はあなた自身が1番その良さを知っているはずなのに。

それこそが、あなたの宝物なのに、ということもある。


わたしたちは大人になるに従って、

自分を育てなおす自由を手に入れる。

否定を肯定に変えていいことを知る。

それは、とてもとても大きな勇気を伴うことだけれど。


みんな、本当にいいところがある。

それを本当に知っていたら、

誰かを嫌いになることは難しい。憎むことも難しい。

どれもが、輝く命。

どれもが、豊かさなのだから。


同じ言葉の裏側には、

大海原が待っている。

理解しようとするということは、

とても優しい。

そして力がいることだ。


多分、知っておく方がいい。

みんな、いいところがある。ということは。


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