2016/08/16

Hope for TOHOKU・2
















お盆休み最後に、
「福島県双葉郡」川内村へ行って来ました。

初めての福島だったのですが、

同じ山道でも、
緑の種類が違い、

山の感じも
山梨とは全然雰囲気が違って、

生まれて初めて見る景色を車中堪能して来ました。

 *


























常磐道で海沿いを北上する際。
途中から道に「放射線量」を示すパネルが表れたり、

道の往復で得る被爆量は、

レントゲンの「1/150」であることが
パーキングエリアに記されていたと同乗者から伺ったり。

いつもと同じ風景のようで
圧倒的に違う「何か」には本当に心が痛みました。

 *

誰も居ない立派な民家も、
使われなくなった田畑も、

ものすごく悲しいと思いました。

東京の消費電力を抑える必要があるなら、
いくらでも協力をするし、

わたしは常時流れる音楽や映像が止まって
静かな渋谷も好きだったので

原発の再稼働は反対したいと
ハッキリ思いました。

感情的に受け容れ難いものを、
理性的に受け容れるのは不健康だと思うのです。

 *

でも、川内村は元気でした。

場が「澄んでいる」感じさえしました。
人も、活き活きとして観えました。

 *

ちょうど村祭りの日にぶつかったのですが、
それはちょっとした「フェス」で、

沢山の人が集まり、
音楽を聴きながらお酒を飲んだり、食べたり、
買い物をしたりしていました。

それは圧倒的に健全で、
情報とのギャップに滅入りそうでした。

 *

原発再稼働については
色々な意見が存在していると思います。

だからこそ、

美しい自然を
住めないものにしてしまったこと、

住むに危ないものにしてしまったことは、

全国の人が観て確かめて、

感じてから
考える必要があるように思いました。

これからをどうするか、
それを考えるためにです。

 *

わたしはフェスでは、

お世話になった方から
「そばビール(黒)」を買ったのと、

子ども達に混ざって
ガーナ支援になるというガラスビーズで、

ブレスレットを作って来ました。

 *

東京から、
川内村へ移住なさった方が、

最後協力者として間に入ってくださり
村の資料などを

子ども達のために送ってくださったのですが、

フェスでお会いして
直接お礼が出来たのもうれしい出来事でした。

手に持ってくださっているのが、東京の子どもから届いたハガキ



















 






 *
















東日本お手紙プロジェクト」でお世話になった、

川内村郵便局の局長さんともお会いし、
ご挨拶もさせていただけました。

今回、川内村全世帯さま宛に
お送りさせていただいたハガキについては、

お問い合わせはあったというものの、
喜んでいただけたとのことで、

集配ご担当者の方からのフィードバックも伺うことが出来て、
ホッと心をなでおろしました。

第1回にしては上出来だったように思えました。

改めて協力してくださった沢山の方々には、
心より感謝申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

 *

特にお名前入りのハガキをもらった方は
喜んでくださったらしく、

このご時世プライバシーの課題はあるものの、

やはり記名のあるかないか、
それだけのことが

いかに
人としての喜びを大きくするかを感じさせられました。

お返事を書くためにハガキを購入なさったり、

来たいと書いてくれた小学生を
川内村に呼べないのか?と、

バスを出せないのか?という
お話まであったとのことでした。

 *

























晩は、担当してくださった
日本郵便株式会社の方とおつかれさまの乾杯をしました。

郡山に宿をとったのですが、
駅裏の広場にも放射線量を測る装置が配置されていました。

朝起きて行ってみると、
0.226マイクロシーベルト。

同じ日の羽田空港の線量は、
0.037マイクロシーベルトですから、

ここでも爪痕を感じずにはいられないのでした。

























 *

「来年もお手紙プロジェクトをやりたいね」と、

企画パートナーであった日本郵便株式会社の方とも
話し合って来ました。

企画の主旨は、
現場の情報のアップデートをし続けることと、

子ども達に協力していただいて、
一緒に考えてもらうこと。

その2つです。

子ども達が
これからの未来を考える中に、

「Fukushima」の出来事を
加味してもらえるようになること、だと思っています。

日本は小さな国土だし、

原発については
個々人が意見を持てた方がいいのではないか?

と感じる旅でした。

 *

大きな出来事過ぎるからこそ、

身近なところで
問題意識を持ち続けられたらいいなと思います。

知ること、なのだと思います。

企画を続けていけるよう、
努力したいと思いました。



ストーン・テラー / アクセサリー作家
みたけさやか

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