2018/06/07

作ることは生半可なかった




















病気をしてから
気持ちがそれを乗り越えてくれるまでの

10年間。

基本的には
アクセサリーを作って来ました。

 *

当時は色々あって、

作る事くらいしか出来なかった。

だから、作っていました。

 *

今回、伊勢丹さまの準備で、
久しぶりに作っているのだけれど。

これがもうものすごく準備が必要で、
日常の感覚と全然違うんです。

わたしは、こんなに大変なことを
ずーっとやって来たんだ!

という発見。

それは、

10年何も出来なかった…という感覚を
払拭してくれる内容でした。

 *

ゴムのブレスレットなんて、

誰でも作れるじゃん!と
思うかも知れないのだけど。

もしそうだとしたら、

1日に10個作ったら限界、という

その感じはなんか
ちょっとオーバー過ぎるなと思うのです。

なんで部屋の掃除をして、

気が鎮まるのを待って、

コンディションを整えて、

キャンドルを灯して、

そこまでして作るのか?という。

逆にいうと、

何で
そこまでしないと作れないのか?

という。

 *

伊勢丹松戸店さまで

Holly heal®︎on Sundayの
POP UP をさせていただいた時。

アクセサリーもお持ちしていました。

その時に出会った
お客さまが

おっしゃってくださったのは、

「このブレスレットは他のものとは格が違う」

ということ。

前日購入してくださって、
翌日また来てくださって、

「もうひとつつけたいから、買いに来ました」

と、ふたつ目を手にしてくださったのです。

 *

その時は、

なんてありがたい感想なんだろう!
と思って

感謝をお伝えしただけだったのですが。

そんな風に感じていただける
「物作り」が出来ているとしたら、

感謝どころの騒ぎじゃないなと思うのです。

 *

「さやかさんの物作りは、
鶴の恩返しみたいだ」

とお話しくださった

NHKで
番組ディレクターをなさっている方からの

お話もあります。

それも、
分かるようで謎な言葉だったのですが。

いわゆる「普段の生活」を再開出来てから、

悩みに悩んで作れなかった日々を
超えて今を思うと。

確かに。

この集中は、
他ではやれないものだなと思うのです。

 *

阪急うめだ本店さまに納品させていただいた
お客さまへのブレスレットを、

受け取って涙された方もいらっしゃる。

それって、
こうやって

ものすごく丁寧に
作らせていただいていることが、

ちゃんと
伝わっているような気がして、

本当に本当にありがたいです。

 *

今回、

Holly heal®︎ wacca の新作は
26点作らせていただきます。

こんなに作ることは
神聖なことだったのか…と思っています。

 *

違うことをしばらくやって来たから
気がついたこと。

違うことをやっている状態を知ったから
気がついたこと。

それはわたしに
10年間の新しい捉え方を与えてくれています。

わたしはこんなにも作って来た。
作らせていただけていた。

それを誇りに思いたいです。

 *

6/20~26にある
伊勢丹相模原店さまでのPOP UP。

Holly heal®︎として呼んでいただけている
関東で初めてのPOP UPです。

非常に緊張していますが、

出来ることを全てやりたいと思い
取り組んでいます。

 *

観に来て頂けたら幸いです。


ストーン・コンシェルジュ / アクセサリー作家
みたけさやか

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