2014/05/28

しんどさとしあわせと




















お友達の育てた薔薇。
美しかった!

自然のカタチは、
どうやっても再現が難しいです。

美し過ぎます。

 *

最近、大学時代以来久しぶりに集中して
写真に再びはまっています。

cameran  というアプリがあって、
それがもっぱらのお気に入りです。

(mitakesayakaで登録しています)

 *

わたしは多摩美に通っていたのですが。

当時いらっしゃった、
今村先生という

写真の先生には
本当に可愛がっていただきました。

 *

でも社会人になってからは、

いつものアシスタントさん方を交えた
先生からのお誘いは、

全部お断りして必死に仕事をしていて…。

社会人2年目だったでしょうか?

先生が亡くなられた時に、

「わたしは何をやっていたんだろう???」
と思ったのを思い出します。

 *

基本的に後悔はしないと決めて
その時々を生きているので、

何度戻っても
わたしは仕事をしたと思うのですが、

あの時のショックは、
やはり時々思い出します。

 *

アシスタントの方々がわたしの連絡先を
先生の手帳から探してくださって、

葬儀に呼んでくださって。

初めて観る「笑顔ではない先生の顔」に
衝撃を受けました。

先生はいつも笑っていらっしゃったんだな、と。

その時初めて気がついて。

父方の祖母が亡くなった時よりも、
涙が止まりませんでした。

 *

そういえば…

今村先生も、
わたしの理解者だったように思います。

良いところを見つけて、

もっとやりなよ、と
真っ直ぐにおっしゃってくださった

わたしが表現しきれずにいたアイデアを
伸ばそうとしてくださった、

褒めてくださった、
数少ない先生でした。

 *

当時みたいにフィルムではないので(笑)、

暗室に入らなくても色調整が出来るし、
本当にデジタルは便利です。

光のことを知らなくても大丈夫だし、

時間との関係に
緊張しなくてもやり直しが簡単に出来るし!

カラー用の暗室なんて、

酢酸の匂いはすごいし、
真っ暗闇でしたからね(笑)。

観ながら世界観を作れるって、
すごいなって思います。

ツールも抱負で
表現の幅が広がっていますよね!

 *

先生は奥さまのことを
それはそれは愛されていて、

わたしはとても
うらやましく思っていました。

ご葬儀の後は季節の折々に
綺麗なカードを探しては、

奥さまへ向けてお便りを出していました。

 *

先生がお話しされていた
奥さまのこと…などなど。

人って本人には言わないで、
周囲にだけ言ったりすることがあるなあと

当時既に感じていたので、
奥さまをとても大切に思っていた先生のお気持ちを

お伝え出来たら、
それは亡くされた後の日々の

小さな支えにはなるんじゃないかな…?
と思ってのことでした。

今村先生に出来なかったせめてものお礼を…
と思っての勝手なことでしたが、

奥さまはそれを受け取ってくださって。

あなたからのお手紙に励まされていましたと、
ある時にお返事をくださいました。

 *

やっと写真が…
アプリケーションのおかげとは言え、

わたしにも撮れるようになって来たと思った時に、

1番観て欲しい先生が亡くなっているというのは、
本当に悲しいです。

 *

先生との出会いがあったから、
わたしは写真を捨てていないような気がします。

それは表現手段を持てるという意味で
至福だし、

一方で2度と戻らない人が居ることへの
絶望だなって思います。

 *

























大阪滞在中に
教会の書店で買った本は、

このページ以降読むことが出来ませんでした。

「殆ど全部失ったことがある」

そういう気持ちに
なったからだと思います。

 *

それでも失って来たものを
きちんと見据えて、

失ったものは失ったものだと
現実を見つめて、

腹をくくって
一歩一歩進んで来たから、

笑えている日も、沢山あるのだと思います。

 *

「さやかさんの作るものにはオーラがある」

「さやかさんの選んだクリスタルを観たら、
他のものは買えなくなる」

と言っていただくことがあります。

それは多分、
少なからずそういう覚悟の連続が、

手仕事や選ぶものを通して
垣間見えるからなんじゃないかな…?と、

思ったりします。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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