2012/08/19

村上春樹さんと走ること
















これだけ頭脳労働が激化してくると、
古典回帰するものではないか?

という話をしたのは、
2006年でした。

当時から株式会社メディアファクトリーの
代表取締役でいらっしゃる

芳原世幸さんと
映画「フラ・ガール」の試写をご一緒した後、

一緒にコーヒーをいただきながら
そんな話をしていたのを思い出します。

 *

古典フラ、太鼓の音、かがり火、祈り。
スピリチュアルブーム。

極度にスピード化された現代において、
人は無意識に、

古典的なものを摂取し
バランスを保とうとしているのではないか?

といった内容でした。

 *

それから数年後。

 *

ここ数年、わたしの周りでは

ランニングや
トライアスロンを始める人が急増していて、

彼らの多くは、
普段スピード感のある頭脳労働に従事しています。

身体を動かすのは
そんなに好きではないわたしでさえ、

「なんか走るのっていいなあ…」と
漠然と思うようになっているので、

そういう時代なのかも知れません。

 *

癒しブームがひと段落した頃。
3年ほど前でしょうか。

リクルート時代の
同期カップルとおしゃべりをしていた際に、

最近マラソン大会が増えたよねという話になりました。

心と身体。
精神と肉体の関連性をうたうのは、

今はもう比較的当たり前のことですが、

癒しは与えられるものとは違う
ということがだんだん実感になってくると、

人は自らの肉体と向き合うことになるのかも知れないね、
これは癒しの新しいカタチかもね、

といった会話を交わしました。

 *

身体と向き合うことは、
フィジカルに自分と向き合うことであり、

クリスタルを使って
メンタルに自分と向き合うことと

アプローチは違っていても、
帰結点は同じようなのです。

 *

わたし自身、病後
回復期に入ってくると、

体力をつけることがひとつの課題になってきました。

体力は食べて寝ているだけでは
当然落ちていくもので、

筋力は落ちるわ、
腰痛は出るわ!

外出すると
すぐにヘトヘトでしたし、

身体が弱っているのは明らかでした。

体力をつけないと、
社会のスピードには戻れないなあ…

というのはシビアに思うところでした。

 *

そこでまず
ジムに通ってみたのですが、

目的が曖昧だったこともあり
マシンのつまらなさに辟易し

結局入浴に通う体たらくに陥りました(笑)。

ヨガも、

歩いていると
足の付け根が外れるのではないか?

というようなおかしな違和感が出てしまい、

どうも調子が悪いので
そのまま今に至ります。

 *

とはいえ、
身体への関心はじわじわと高まりました。

 *

河井真奈さんの
絶対美人アイテム100』で観た

ニューバランスのシューズも魅力的でした。

久しぶりにお電話でお話した
平林久和さんからも、

身体を動かすことを勧められました。

その後、
アスリートだった友人と再会し、

毎朝食前に散歩をするだけでも違うということを
聞かせてもらいました。

そして今年初め、

美術大学時代のお友達が、
意外にも走っていると聞き、

すごく意外だったので聴いていたら、
「走りたくなるまで歩いていた」と言うのです。

お、それはいい取り組み方だな!
と思いました。

その後、

新人時代お世話になったライターさん

「この本を読んで走り始めた」と教えてくださったので、
読んでみたのです。

 *

すごい納得!

 *

感想はそれだけなのか?
という感じですが(笑)。

 *

靴箱にもう余裕がないから
ということを理由に(すごく適当)、

自分のやる気のなさを誤魔化していたのですが、

久しぶりにシューズを手に入れて、
まずは歩き始めてみようかなと思っています。

そうね、

9月から新学期も始まるので、
準備をしてその頃から始めようと思います♪

これもまた、
バンデットアゲートの威力かも知れません。


0 件のコメント: