2012/01/28
働く、について考える
腹部の痛みの出現率が減ってきました。
あんまり痛くて
じっとしていたせいもあるのですが、
疲れも取れてきて、
朝、しっかり目が覚めるようになって来ました。
良かったです(笑)♪
*
今日は予定をキャンセルして身体を休めています。
制作だと
まだちょっと難しいところですが、
これくらい元気だったら、お話を伺うのは大丈夫!
明日の対面オーダーは、
午後に2件ですし、決行させていただきます♪
キャンセルしてもいいですよという
メールをくださった方もいらっしゃいました。
お申し出いただけたこと、
本当にありがたいなあ…としみじみ感じました。
本当にありがとうございました!
*
さて、
この2日間。
働くということについて考えていました。
仕事ということについて、
というか。
ものすごく長いので、
暇な時に読んでいただけたらいいなと思います(笑)!
*
お友達の経営者さんから、
こんな話を聴きました。
*
自分の会社が
人材募集をしていない時期に、
WEB を観て「雇ってくれませんか?」
と連絡があったのだそうです。
採用の予定はなかったけれど、
うれしかったので
会うことにした、と。
*
そこで話をする最中、
彼はヒントを出したというのです。
「同じことをしてもダメだけど、
俺だったら
名刺をもらったし、
最初の扉は開いたわけだから、
会社のサイトを読み込んで、
ここは、こうだったらいいと思う、
こうした方がいいと思う、
といったメールをするよ」
と。
*
でも不思議なことに、
その後、
メールはなかったのだそうです(笑)。
「せっかく突破口が開いたのに、
しかも(採用攻略のヒントまで出されて)
一番の決裁者に会えているのに?!」
と、びっくりして言うと
「そう。もしそれで連絡があったら、
バイトでもしてみる?とか言ったのに(笑)」
と。
そうだよなあ、と思います。
*
わたしだったらどうかな?と思いました。
わたしだったら…
それよりもいい解答が思いつかないので(<ここは大事)、
彼に言われた通りのことを
してしまうだろうけれど(笑)、
本当に探し当てた一社だったら、
とりあえずやってはみるだろうな、と思います。
言われた通りの事をしていても、
結局は中身が勝負ですし、
内容が良かったら、
次にまた会ってもらう位は出来るでしょうから(笑)。
優秀な人とは
数分会うだけでも、
誰かの質疑応答に耳を澄ますだけでも、
とても勉強になります。
目の前に直接のチャンスをいただけているのに、
それを逃すなんて
きっともったいなくて出来ないと思います(笑)。
*
採用は、
採用の決裁権を持つ誰に伺っても
決してスペック(よく言われる年齢や職歴)だけではないのですが、
スペックだけで観るならば、
条件が同じならば
それは若い方がいいに決まっていると
殆どの方がおっしゃいます(笑)。
でも、
それが重要なわけじゃないからね。
ということも
みなさんおっしゃいます(笑)。
いい人がいたら今すぐにでも欲しいという
経営者は後を絶たず、
でもいい人がいない、ということも
言われ続けています。
*
「いい人」は、
会社によっても、
経営者の考え方によっても違うのですが、
基本的には
「自分で考えて、
自分の意見を全体を観ながら調整出来て、
自分の立場をわきまえた行動の出来る人」
みたいなところに
集約されるのかなあ?というのが
わたしの実感です。
「言われるままにやるだけ人」だったら、
若い方がいい。
というのは、
語弊を恐れずに端的に言うなら、
その方が人件費が安いから、
ということでもあるだろうなあと思います。
*
まあ語弊もあるので仕方ないのですが、
こういう言葉が出ると
「酷い!」という反応も多い気がします。
でも、よく考えてみて欲しいのです。
自分が誰かを雇ってみることについて
想像してみたらどうですか?
ということ。
雇う時にかかる費用や、
人間関係という負担(笑)を抱えることについて
考えてみたらどうですか?
ということ。
立場を変えてみたら、
とってもシンプルなことだと思います。
*
本質的に仕事とは関係のない
その人なりのプライドが、
シンプルな事態をややこしくさせることも
何故か
多いと聴きます。
これもまた、
変なプライドの持ち得ない若い人の方がいい。
ということになりがちなのです(笑)。
*
もちろん、
会社によって必要とされる能力は違いますから、
スペックは確かに大事ではあります。
*
HTML を書く仕事の出来る人を
探している人に、
わたしはエクセルが出来ます!とか言っても
仕方ないのは事実です(笑)。
でも、
スペックだけを重要視しても仕方がないというか…
どうしてスペックが示されるのか?
が理解出来ていれば、
いくらでも仕事はあるのではないかなあと…思うのです。
*
こんな話もしましょうか。
わたしは病気をして
本当に働けない時期がありました。
その時に、わたしが
社会との接点を保つ為に、
制作以外にしていたことが、
ひとつだけあります。
それは「情報を流すこと」でした。
*
最初は、スカイプやメールでやらせてもらいました。
その後少しずつですが
お友達とは会っていたので、
ひとつ情報を聴いたら、
それを必要そうな人に流しました。
そこでまた話を伺ったら、
その話を必要そうな人に
また、流す。
こんな話を聴きましたけど興味ありますか?
と流れを繋いでいきました。
*
半年位で、
当時のわたしにでも出来るアルバイトが決まり、
その会社への雇用のお誘いもありました。
当時のわたしは、
病気のハンディもある36歳です。
*
もちろんスペックとして
リクルートでの経験はありますが、
でも、実のところわたしは万年劣等平社員でした(笑)。
わたしみたいな中途半端なスペックは、
場合によっては
「この人高そう」という懸念によって
マイナス材料にもなります(笑)。
しかも、周囲を見渡す限り
当時30代中盤で、
マネジメント経験がないことは
スペック的には痛い要素なのですが、
それでもいいと
お話をくださる方もいらっしゃるのだなあと、
心底ありがたく思いました。
*
例えば、あなたが
どうしてもHolly heal に関わりたくて
弊社で働きたいという奇特な方だとして(笑)。
そんな会社を攻略するひとつの方法があるとしたら?
と考えてみればいいのです。
*
もちろん今採用はしていませんが(笑)、
わたしは明らかに
パワーが足りていないし、
困っても居るわけです(笑)。
ここが足りていないと思います、
わたしにはこれが出来ます、
ひとまずお金はいらないので、
自分が関わることで
こういう条件下になったら、
その中から、
これくらいのお金が欲しいです。
という話を持ちかけてみてもいいのです(笑)。
それが、わたしから見ても、ぜひとも必要だ!
となったら、
今すぐにでも動き出せるわけです(笑)。
この時、
わたしがいわゆるスペックを
どこまで重要視すると思いますか?
みたいな話です。
(判りにくい例えでしょうか・笑)
*
やりたいことに他人が関わる場合、
相手の条件や状況さえ把握出来て、
自分としても対処出来るならば、
いつでも出来るもの、
始められるものなのではないかな?
と思います。
*
と、同時に
付け加えておきたいのですが、
わたしは、
「タダ働きさせてください!」で
お断りされた経験もあります(笑)。
*
リクルートを卒業して
弊社が法人になる前のことでした。
フリーランサーとしてお仕事させていただいていて、
まだ収入も4桁にはなっていない時期でした。
本当に自分に足りていないものが
ひしひしと感じられるその時期に、
中嶋朋子さんの
大切な書籍デザインのお仕事をいただいてしまい、
エディトリアルは初めてだったので、
何も解らず、本当にどうしよう…!!と
不安に思ったところから始まった話でした(笑)。
*
判らないことは、
自分から見て一流の方に伺うのが良いと思っています。
自分も謙虚さを保てますし、
一流の方は大概相手の立場に立って
言葉を選んでくださいます。
これが一番ストレスが少なく、
最も身になるというのが実感です。
*
その頃、
わたしの気になるデザインを全て手がけられていた
とあるデザイナーさんの
お仕事本を読んでいたら、
そこにメールアドレスが書いてあったのです!
そしてその方と
お仕事をされている先輩も思い当たり、
電話番号もいただくことが出来ました♪
お話を伺いたいという事情をまずメールに書いて、
更にはお電話も差し上げたところ、
会っていただけることになりました。
わたしは当時30そこそこだったと思います。
*
スーツケースにそれまで仕事で作らせていただいた
パッケージやら広告を詰め込んで、
事務所にお邪魔をしたのですが、
話をしている途中で、
こんなものデザインじゃない、
捨ててしまえ、
といったことを言われたのです(笑)!
お話を伺えば伺うほど、
彼はわたしが長年知りたかった
「デザイン」の見えている方でした。
わたしは本当に行き詰っていましたし、
ある意味
必死だったのもあるのですが(笑)、
「タダでいいので働かせてください!」と言ってみたら、
「なんで仕事の出来ない人に教えなきゃいけないの?」と
バッサリ返されました(笑)!
*
それは、
働くために必要なノウハウを教える
相手のパワーや、
「教えていただく」
ということの大変さを理解していなかったのと…
一番は、
自分の都合(メリット)ばかりを考えていた為ですね(笑)。
*
それがタダだとしても、
相手の時間を割かせてしまうということは、
相手が稼ぐ分の時間を費やさせることにつながる。
つまり費用が発生しているのだなということ。
雇ってもらうということは、
「その人が働けるようになるまでにかかる見えない費用を
投資したい相手になれるかどうか」
ということを学びました。
*
でも、その方。
デザイン業界で知らない人がいたら
いくらなんでも勉強不足でしょう、という位
ご活躍されている方なのですが。
2時間も!
2人でお話しをする時間を
くださったのです。
話の最後にテーブルに出した全ての作品を
「もういらないので全部捨ててください」とお話したら、
「もって帰りなさいよ…」と
優しく言われたのも印象に残っています。
帰り道は、
悔しくて渋谷の町をボロボロ泣いて帰りましたが、
同時に大変ありがたくもありました。
*
結局エディトリアルのお仕事自体は、
下手くそ過ぎて泣きそうな仕上がりでしたが、
その時出来ることは全てやらせていただいて、
悔いはありません。
そして、
そのデザイナーさんにも、
お礼状と一緒に一冊送らせていただきました。
本当に下手なので、
きっと失笑されたことと思います(笑)。
*
当時のわたしの仕事は、
主にグラフィックデザインでしたが、
わたしは正直
デザインはあんまり上手でも得意でもなく、
大学がグラフィックデザイン科だったから
やっていたようなものでした。
仕事について
当然葛藤していましたが、
向いているかどうかなんて
考える余裕はありませんでした(笑)。
どうせやるなら本気で全力でやった方が
何かが身になる
と思っていたのもあって、
もちろんある程度は出来るようになりました
(深澤直人さんから
自分で作った名刺デザインを褒めていただく位には・笑)。
自分よりも職歴の長い方々に対して、
クライアントさんの意図を伝え、
意図を汲んで
制作していただくための
ディレクションも最初は辛くて辛くて、泣きそうでした。
仕事そのものの楽しさを理解出来たのは、
退職直前の5年目でしたから、
相当、出来ない人だったのです(笑)。
作るためにとても大切な「観る力」他、
色んな力はつきました。
*
断られたと言えば、
退院した年の暮れ
本当にこの先どうしたらいいんだろうなあ…と思っていた頃、
先輩のところの事務所が
ぐちゃぐちゃになっていたので、
お片付けの仕事をさせて欲しいといったお話をしたら、
それはみたけちゃんのする仕事じゃないと思うよ、と、
お断りされたこともあります(笑)。
ありがたい話だったなあ…と思います。
*
なんかね、実感として思います。
働くって、
お仕事をするって、
「させていただくこと」だよね、と。
*
20代の頃、
激務でボロボロになりつつ(笑)、
「会社にしてもらっていることを
まだ何も返せていないから…」と言っていたら、
一緒に飲んでいた
大学時代のお友達は、
「お前つまらない奴になったな~」と言ったものですが、
彼も今は経営者。
決して同じことを言うとは思えません(笑)。
*
当たり前のことなんですけれど、
お金をいただけるのは、
お役に立てるからなのではないかな?と。
それを最近すごく実感するのです。
*
お役に立つというのは、
「目の前の人に喜んでいただけるということ」
なんじゃないかなとも思っています。
どんな小さなことでも。
*
やってと言われたことを
ちゃんとやるというのは、
初歩的で大切ですが、
それだけではまだ、
相手の思考に頼っているということ。
ここは、
時給数百円の世界かなあと思っています。
やってと言われた以上に
どれだけ相手のお役に立てるかどうか、
かなあと思っています。
*
すごく出来る人って、
あ、ペンがない!と思って探していると
言わなくても
ペンがすっと出せる
みたいなことを必ずされますよね♪
そして、
それを当たり前のこととして自然とされている。
いつも状況を見て、
自分に出来ることを考えて判断し、
言動されているから出来ることですよね。
そういうことの積み重ねが
人を繋いでくれるますし、
それがチャンスを運んでもくれますよね♪
*
まだまだ語り足りないのですが(笑)、
書き疲れました。
ここまで読んだら、
もう結構大変かと思いますし、
この辺で終わりにします。
*
ところで、
あなたにとって、
働くって、仕事をするって、お金をいただくって、
どういうことですか?
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