2010/05/29

CARE-WAVE マラソン
















今日は、
リクルート時代の同期で、

Room to Read の
松丸佳穂さんに誘ってもらい、

CARE-WAVE さんの

CARE-WAVE マラソン
ミュージカル体験コースに参加してきました!

素晴らしい体験でした。

 *

講師は、

ブロードウェイの
第一線で活躍される

ダンサーのお2人。

アレックス・サンチェスさんと、
メリー・アン・ラムさん。

お2人とも「Fosse(フォッシー)」に
メインキャストとして出演された方々です!

ブロードウェイ・ミュージカルファンの方ならば、

知っていらっしゃる方も
いらっしゃるかも知れません。

 *

わたしは残念ながら
ダンスを習ったことはありません。

ピラティスを止めてからは、
身体もなまってしまって、運動不足(笑)。

最近は、
なんと腰痛解消の為に(笑)、

バランスボールに座って
おしごとをしているというていたらく。

今日の
ウォームアップでも

身体がミシミシ言って、
思わず笑ってしまった位です。

 *

それでも!

一流の方々から直接お話を伺い、

触れられる距離で、
その動きを拝見出来ることは

素晴らしい体験でした!

 *











今日みんなで挑戦したのは、
And All That Jazz。

ミュージカルCHICAGO の
有名なナンバーです♪

歌詞の背景にある時代や、

単語の裏にある
言葉の意味するもの、

ひとつひとつを掘り下げていて、
本当にびっくりしました。

 *

Jazz は、わたしにとっては

何か懐かしく
古く良いもののひとつですが、

CHICAGO で描かれているのは
1920年代であり、

当時のJazz と言えば、

とても新しく、ハチャメチャで、
開放的なもののシンボルのようであったこと、

例えるならば、

ラップが登場した時にあった
親世代の反応のようなものを
引き起こす

そういう質を持ったものだったことを
教えてくださったりしました!

それを知ることで、

その言葉を歌う時につける
音のニュアンスが

全然変ってくるのです!

静かな夜にお酒を片手に
レコードをかけるような、

そういうJazz ではなく、

何かとてもクールで、
ざわざわする気持ちを刺激するような

Jazz になるのです!

ひとつの単語を理解するだけで
10分位

時間がかかりました(笑)♪

 *

20代の頃に1度だけ
ブロードウェイで

Crazy for You を
観たことがあるのですが、

こういう深い理解の中で
演じられているからこそ、

ブロードウェイ・ミュージカルは

言葉を越えて
理解できたのかも知れないなあ

と思いました。

 *

ダンスレッスンでは、
本場そのままの振り付けを教えていただきました!











覚えきれないし、
当然出来ません。

足1歩踏み出すだけも
違ってしまいます。

しかも最初は
無駄に照れてしまってもいて、

情けない限りです(笑)。

ですが

先生方は、
本気で教えてくださりました!

 *

これはもう、
言葉では伝えきれないことです。

どこにもごまかしがない。

そんな気がしました。

本当に知っていることを、
本気で教えてもらえることの喜びを味わいました。

人に教えるということが
一体どういうことなのか、

ハッとさせられるものがありました。

ものすごく勉強になりました。

 *

そして、動きのひとつひとつにも、

何を表現しようとしているのか、
意味があることを知りました。

CHICAGO は、
初演当初、

熟年のダンサー達の為にあった
ミュージカルだったこと、

身体は若い人のようには動かないけれど、

小さな動きの中に、
沢山のものを詰め込める

熟成された
存在の動きを

表現することなどを
教えていただきました。

これを聞きながら、

映画「THIS IS IT」で、

MJ のダンスが
ものすごく洗練されていて、

動きは派手ではないけれど、

若手のバックダンサーよりも
ものすごくうまく観えることを思い出しました。

それをキャスト達は
演じるというのですから、

なんだかもう、本当にすごい世界です!

ミュージカルは、
歌って踊って演じるもの

ということは知っていましたが、

歌って踊って演じる

ということが
一体どういうことなのか、

初めて知りました!

 *

先生方のお手本を拝見した時は、

同じ振りで、
揃っているのに、

それでも個性が出る
ということに驚きました!

ダンスは表現なのだ、ということを実感しました。

プロでも最初は
難しいこともあるんだ、ということや、

キャストとして取り組むということの
すごさを感じました。

すごく感動しました。

 *

佳穂さんとわたしは同じグループで
踊っていました♪

踊り終えて、

お互いに振り付けを
覚え切れてないことを軽く笑い

そそくさを壁際に逃げた時に(笑)、

メリー・アンが目を大きくして、
駆け寄ってくださって、

2人の腕をつかみ、

よかったわ!
と言ってくださったのには

ものすごく驚きました。

 *

クラスの最後に、

CARE-WAVE の代表でいらっしゃる
鎌田眞由美さんのお計らいで、

お2人のサインが入った
終了証をいただきました♪

メリー・アンから名前を呼ばれ、
受け取った時に、

Beautiful !

と、もう1度声をかけていただきました。

その時は、
何も考えず

Thank you と
小さく応えました。

でも、帰り道。

このひと言が、

ものすごく
胸の深いところに突き刺さって、

涙が出てきました。

歩きながら
ハンカチで涙をぬぐう位、

本当にうれしかったのです。

 *

ここしばらく、

バリバリ働いていた頃の人達と
再会をしていました。

少なからず
時代を作る側に居る人たちの間で

わたしは昔、
働かせていただいていました。

アクセサリー作家という肩書きを持ってからは、

彼らから相手にしてもらえなくなった
と感じていました。

自分の有限会社も
休眠にせざるを得ず、

10年かけて積み上げてきたものは、
そのカタチでは過去のものになりました。

今出来る、
やらせていただける、

実際

もっとやりたいことが
あるんだ!と

自分自身で知っていても、

それは
とても寂しいことでした。

すごくやりたかったことだけれど、

今はもうその速度には
ついていけない自分。

せめて応援したいと思って
想いを伝えても、

場合によっては、
受け取ってさえいただけませんでした。

 *

Holly heal には、

本当に温かな気持ちを
送ってくださる

お客さまが
沢山いらっしゃるというのに!

それでも、

自分は
ダメになってしまったのではないか、

もう役立たずなのではないか
という気持ちが、

心の奥底にずっと
くすぶっていたのです。

すごく不安で、
心もとなく、緊張を伴う思いでした。

 *

でも、

今日へたくそなダンスを踊った後に、
ミラクルが起こりました!

メリー・アンから
まっすぐな瞳で、

Beautiful ! 
と言っていただいたことを思い出して、

ああ、わたしはこれでいいんだ。

ダメじゃないんだ。

存在していていいんだ。

という思いで溢れました。

アレックスも、
わたし達が踊っている時に、

まるでそこから
何かを見つけようとするような

すごい強い
真剣な視線を

投げかけてくれていました。

 *

瞬きひとつでも、

時にそれは
表現として伝わってくるものがあります。

手の動きひとつから、
教育や、鍛錬を感じることもあります。

動きのプロである彼らから見たら、

自然と出てしまう、
佳穂さんやわたしのつたない動きの中にも

きっと何かが見えるのではないか?
と想像します。

基礎のなさも、
身体の硬さも、

すごくよく伝わった筈です。

でもそれが

Beautiful ! ならば。

わたしはもう
悲しむ必要はないなと思いました。

出来ないことを
見るのではなく、

出来ているものの中から
いいものを見つめてくれる人がいる!

そんな風に感じました。

失ったものではなく、
得ているものを

もっともっと
しっかり見つめようと思いました。

 *

10月にはまた、
メリー・アンとアレックスが来日するようです。

また参加出来たらいいな
と思いました。

お2人を見ながら、
また新しいステップを覚えたいです。

 *

CARE-WAVE のみなさん、
本当にありがとうございました。


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