先日、美輪明宏さんの舞台を
初めて拝見して来ました!
1度観てみたい!と思っていたので、
本当にドキドキしました。
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きっかけをくださったのは、
女優の迫水由季(さこみずゆき)さん。
Holly heal wacca を
オーダーしてくださったご縁で、
今回東京公演の
千秋楽に伺うこととなりました。
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「葵上」で
美輪さんの演じられる、六条さんは
ある意味わたしの中にあった、
女性を演じていらっしゃる
美輪さんのイメージそのものでした。
豪奢なドレスと、独特のイントネーション。
耽美で生々しく、毒々しく、
こういう女性像を
美輪さんは(三島由紀夫さんは?)創造されるのか…と、
少し背筋が寒くなりました。
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「卒塔婆小町」は、すごかったです…。
そこに現れた老女は、
葵上で拝見した
美輪さんとのギャップが余りにもあって、
同じ人が演じているということを
何かで確かめたくなりました。
全く別のものが、
そこに存在していました!
他になんと表現していいのか判りません。
心底驚きました。
卒塔婆小町を観終わった瞬間、
涙が出てしまって、
その涙の意味が自分でも判らなくて、
びっくりしました。
恐ろしかったです。
感動しました。
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迫水さんによれば、
「演じよう、とするのではなく、
その役の人間として舞台上にリアルに存在して、
その人が喋って動いて生きている」
「演技しようとすると、ウソっぽくなって、下手くそに見える」
というようなことをよく
美輪さんがおっしゃるのだそうです。
ああ、そういうことなのか…と、
なんとなく判る気がしました。
「演じる」のではなく、
「なる」のでしょう。
だからこそ、違う。
違って当たり前なのでしょう。
男性であっても、女性になれるし、
幾つにでもなれる。
その人として物事を感じた時の反応をするだけであって、
それは「演じる」ということとはちょっと違うのだと思います。
外堀を埋めるのではなく、
多分、内側から変るのだと思います。
脚本から読み取れる言葉やト書きを頼りに、
その人を手繰り寄せられるのかも知れません。
でも、普通の意識でいたら、
自分という自意識が邪魔をして、
「なる」のは難しいような気がします。
美輪さんは、
その境界を越えていらっしゃるのでしょう。
卒塔婆小町の中で見せてくださったように、
短時間で切り替えられる位、
容易く。
もちろんこれはわたしの
つたない想像ですが…、
それにしてもすごかったです。
本当に驚きました!
普段の美輪明宏さんを存じ上げずに
こういうことを言うのはおかしいかも知れないのですが、
演じるとは、とても深いものなのだ。
と感じました。
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楽屋に呼んでいただいたので、
迫水さんにお会いしてきました♪
お届けした
Holly heal wacca を見せてくださって、
短期間に使い込んでくださった感じがして、
とってもうれしかったです♪
ありがとうございます!
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ル テアトル銀座さんの楽屋通路には、
とても綺麗な神棚がありました。
神棚が光って見える位、
とても整い、満ちて感じました。
それが印象深いです。
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これから地方公演とのこと。
どうぞお身体に気をつけて、
あの世界で、
美しく美しく輝いてくださいね!
素敵な機会をありがとうございました♪
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