先日、祖母の形見として、
翡翠(ジェダイト)のリングをいただきました。
その日は、
新しい繋がりが
大きくふたつ動き出し、
何だか気持ちの高揚のある日でした。
打ち合わせは22時頃まで続き、
病気をしてから、初めて、
久しぶりにヘトヘトになるまで働きました。
新しい視野の開けた日にやってきた
グリーンジェードです。
*
深夜家に帰ると、
母が北海道から
祖母の形見として
いくつかのリングを持ち帰っていました。
妹が欲しいと言ってもらったらしいので、
わたしの分も、と
母が選んできてくれたのです!
*
グリーンのクリスタルは、
指に似合わないように思い込んでいたのですが、
すごくぴったりきて、
なんだか驚きました。
クリスタルの表面には傷があり、
台も貴金属ではなさそうですが、
戦後の大変な中、
会社を興した祖父を、
母達、子供3人を支えてきた、
その中で自分の仕事も続けていた、
祖母のつけていた翡翠。
台座の細工も細やかで、
アンティーク感がちょっと素敵です。
ひと目ですごく気に入って
大切に思いました。
*
翡翠は、
小さなラベンダージェードを
持っているだけです。
ジェードには、
何かを達観したような、
落ち着きを感じます。
人と何かを起こす時、
沢山のエネルギーを必要としますが、
流れの密度があがっても、
沢山のエネルギーが混在していても、
状況を俯瞰してぶれずに、
ひとつの方向を見つめる感じ。
それらを堪えて、
乗り切る感覚に役立つ印象です。
これから色々動き出すのだなあ。
と、感じます。
気持ちを引き締めて、
出来ることを出来る範囲で
やるしかないなあと思う時、
このグリーンジェードは、
ありがたい存在です。
*
生前の祖母からもらった
最後の手紙は、
すごくきつく読めてしまい、
酷くショックを受けました。
東京と北海道という距離もあったけれど、
そのしこりを取り除くことが出来ませんでした。
ただ、その手紙からは、
戦前や戦後の復興という、
全く別の時代を生きた女性としての彼女を
垣間見た気がしました。
どこまでも優しい理解者だと思っていた彼女は、
わたしの幻想だったのです。
わたしは彼女を、
全く知らなかったのです。
それでも、
彼女との繋がりの濃さを
わたしは何となく感じていて、
祖母のご先祖さまのお墓を
叔父に探していただいて
供養のために
仙台へ飛んだこともあります。
大好きな北海道のおばあちゃんは、
わたしの中でその姿を変え、
厳しい時代を生きた1人の女性として
記憶に残っています。
*
彼女にとって、
この翡翠は、
どんなものだったのだろうかと思います。
祖母はもういないけれど、
こんなカタチでわたしの側に
居てくれるのだなあと思います。
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