2010/05/07

グリーンジェード
















先日、祖母の形見として、
翡翠(ジェダイト)のリングをいただきました。

その日は、

新しい繋がりが
大きくふたつ動き出し、

何だか気持ちの高揚のある日でした。

打ち合わせは22時頃まで続き、

病気をしてから、初めて、
久しぶりにヘトヘトになるまで働きました。

新しい視野の開けた日にやってきた
グリーンジェードです。

 *











深夜家に帰ると、

母が北海道から
祖母の形見として

いくつかのリングを持ち帰っていました。

妹が欲しいと言ってもらったらしいので、
わたしの分も、と

母が選んできてくれたのです!

 *

グリーンのクリスタルは、
指に似合わないように思い込んでいたのですが、

すごくぴったりきて、
なんだか驚きました。

クリスタルの表面には傷があり、
台も貴金属ではなさそうですが、

戦後の大変な中、

会社を興した祖父を、
母達、子供3人を支えてきた、

その中で自分の仕事も続けていた、

祖母のつけていた翡翠。

台座の細工も細やかで、
アンティーク感がちょっと素敵です。

ひと目ですごく気に入って
大切に思いました。

 *

翡翠は、
小さなラベンダージェードを
持っているだけです。

ジェードには、

何かを達観したような、
落ち着きを感じます。

人と何かを起こす時、
沢山のエネルギーを必要としますが、

流れの密度があがっても、
沢山のエネルギーが混在していても、

状況を俯瞰してぶれずに、
ひとつの方向を見つめる感じ。

それらを堪えて、
乗り切る感覚に役立つ印象です。

これから色々動き出すのだなあ。
と、感じます。

気持ちを引き締めて、
出来ることを出来る範囲で
やるしかないなあと思う時、

このグリーンジェードは、
ありがたい存在です。

 *

生前の祖母からもらった
最後の手紙は、

すごくきつく読めてしまい、
酷くショックを受けました。

東京と北海道という距離もあったけれど、
そのしこりを取り除くことが出来ませんでした。

ただ、その手紙からは、

戦前や戦後の復興という、
全く別の時代を生きた女性としての彼女を
垣間見た気がしました。

どこまでも優しい理解者だと思っていた彼女は、
わたしの幻想だったのです。

わたしは彼女を、
全く知らなかったのです。

それでも、

彼女との繋がりの濃さを
わたしは何となく感じていて、

祖母のご先祖さまのお墓を
叔父に探していただいて

供養のために
仙台へ飛んだこともあります。

大好きな北海道のおばあちゃんは、
わたしの中でその姿を変え、

厳しい時代を生きた1人の女性として
記憶に残っています。

 *

彼女にとって、

この翡翠は、
どんなものだったのだろうかと思います。

祖母はもういないけれど、

こんなカタチでわたしの側に
居てくれるのだなあと思います。


0 件のコメント: