2011/01/15

志村ふくみさんの色彩
















人間国宝でいらっしゃる

お正月にテレビで拝見して、

余りの感動に
すぐに本を取り寄せました!

最初の1冊に選んだのは、
『一色一生』(講談社文芸文庫)です。

 *

今読んでいる最中なのですが、

文字を追うごとに、
肌があわ立つような感動があります。

なんて繊細に、
なんて深く、

創っていらっしゃるのだろうか!と。

 *

うっかり読んでしまうと
目が文字面だけを追ってしまいます。

それに気がつくと、

なんてもったいないことをしているのだろうか!
と改めて行を戻ります。

心を静かに保って、

言葉の背後にあるものを
感じ取ろうと努力します。

そうすると、

生々しいまでの色彩との格闘が
垣間見える気がするのです。

こんなにも大切に生み出されているということに
衝撃を受けます。

 *

志村ふくみさんにとっての「色」は、

植物の命をいただいて、
生み出すものなのですね。

色彩のひとつひとつを感じられる
瑞々しい感性と、

感じたことを
知性溢れた言葉に翻訳される力には

心底憧れます。

 *

わたしはクリスタルと関わる中で、

こんな風に
クリスタルを語れるようになりたいと思いました。

 *

『一色一生』は、
1982年に発行された本ですから、

今の
志村ふくみさんは、

色も、織りも、もっともっと
深めていらっしゃるのだろうと想像します。

本物を拝見したいと調べたところ、

都機工房の生徒さん方の展示会
3末から築地で行なわれるようで、

そこには
志村ふくみさんの作品も並ぶようでした。

 *

本は読むほどに溜息が出ます。

情熱はこんな風に傾けたい。

こうやって素材を作り、

織られた着物が美しいのは
当然のようにも思います。

 *

今から拝見するのが
とても楽しみです♪


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