2012/07/19
そのまんまでいいのである
そのまんまでいいのである。
という感覚になりました。
雲間に隠れた富士山を観ながら、
温泉に入りながら、
青空を観ながら、
繰り返し
「そのまんまでいいのである」
が、頭の中をこだましました。
*
温泉へ向かう道すがら
高木に囲まれた高原の細道には、
天に向かって
ぴたっと葉の方向を同じくした
とても平面的な植物が生えていました。
幾何学的な美しさでした。
*
そのまま、
舗装された道へと移動すると、
今度は日当たりの良さからなのか、
あちこちを向いてゆるーくカールした、
いわゆる普通の植物が生えていました。
自由な美しさでした。
*
しかし思えば、
どちらも自然の生み出した美しさです。
*
わたしは
少量の光を必死で吸収しようと
隅々まで緊張しているかに見える
幾何学的な植物達に共感しました。
緊張が解きにくい自分は、
まるであの葉の様だ、
と思いました。
*
でも、こういう美しさもある。
これもまた美しさである。
そんなことを思いました。
*
山道を歩きながら。
「そのまんまでいいのである」と、
つぶやいてみました。
目頭が熱くなりました。
優しく微笑んでそれでいいということを伝えてくださった
島先生はもういらっしゃらないけれど、
大切なことは、
今もちゃんと息づいていて、
だから大丈夫なのかも知れないと思いました。
*
わたしは足がついていて、
どこにでも歩いていける。
だとしたら?
幾何学的な美しさに
飽きたのならば、
日向に行けばいいだけかも知れない。
意外と、
幾何学的な美しさを
自分らしいを感じるならば、
また限られた光の中に
戻ってくればいいだけかも知れない。
わたしは人なので、
それを自由に選ぶことが出来るのです。
*
そのまんまでいいというのは、
誰にでも当てはまること。
気がついてしまえば、
それだけのこと。
幸せなことですよね(笑)。
植物に学んだ時間でした。
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