2014/01/07

生きていること、死にゆくこと




















最初にお友達を亡くしたのは、
小学生の時でした。

次は、中学生。
その次は、高校生。

わたしはこの身体の、この命が

明日もあるなんて
信じてはいないのです。

 *

何故か卒業旅行について来た後輩が、

「僕が建築家になったら、
先輩に事務所のロゴをお願いしたいです!」

と星空の下で言ってくれた
その数週間後に帰らぬ人になりました。

突然死で理由は判らなかったそうです。

朝お母さまがお部屋に行ったら
もう亡くなっていたと伺っています。

そういうこともあるのです。

 *

同世代の方は、

ご両親とのお別れを
ご経験なさっている方も増えて来ていると思うので、

もう2度と会えないということがどういうことか
きっとお解りになると思います。

 *

わたしはたまたま…
小学生の時にそのことを知って、

毎日、今日が最後でも悔いがないようにと
生きてきました。

毎日命がかかっていたので、多分、色々過剰です。
かなり変な子だったと思います。

毎日、明日死んでも思い残さないように、
精一杯やっていました。

それを止めたのは、
社会人になって初めてBF(彼氏)が出来た時です。

何故って…
時間に対する温度感が違い過ぎて、

一緒に居るのが難しかったからです(笑)。

 *

本当に「その日」が
いつかは判らないのですよ。

ただ、予感は出来るものもあるだろうな
とは思っています。

身体がもう本当にダメだなという時は、
やっぱり判りますし。

心がもう本当にダメだなという時も、
やっぱり判ります。

だからきっと、
突発的なものでなければ予感はある気がします。

 *

今、事業計画書を書いているのですが、
わたしが実現したいことは10歳からずっと同じです。

突き詰めていったら、

みんなと仲良くなれたら良いのにな。
みんなが笑ってくれていたら良いのにな。

ということだけです。

どうしてそれが難しいのか?
30年程かけて紐解いてきました。

わたしが死んでしまう前に
出来れば。

見つけた
その心の仕組みと原理を、

シェア出来たら良いのにな、
と思ったりしています。

一応、大ざっぱなところで
日本と、ヨーロッパと、東南アジアでも、

このロジックが

同じように機能しそうだっていうところまでは
検証済みです。

 *

その前に命が尽きるとしたら、

きっとみんなには
言わなくても良かったことなんだろうな…、

みたいにね。
わたしは結構本気で思っていたりするんですね。

 *

命って不思議だなあと思っているのですよ。

生きている理由とか、
使命とか、

それは解らなくてもいいように思っているのです。

わたし達は、
答えを求め過ぎるような気がしていて(笑)。

「解らないです」と素直に言える

ネイチャーに対する
謙虚さを持っていていいような気がしていて。

 *

今こうして、
確実に生きている自分が居ることが大事。

そしてその自分が、
笑顔で居られることを。

まず自分自身が実現していくという、
自己責任をね。

持つことが大事なんじゃないかな…、と。
改めて思うのでした。

 *

もしわたしが心から笑顔で居たとしたら。

わたしを大事に思ってくれる人は、
それだけでうれしいな、良かった、と感じてくれます。

お母さんやお父さんをなさっている方はきっと、
解る方も多いですよね。

大事な人が、そこに生きて、笑っているって、
とても幸せだということ。

だとしたら、
まず、自分が笑えるように。

そのために、
ちゃんと自分に「責任=自由」というセットを

与えてあげることなんじゃないかな。
と思うのです。

 *

多分明日も生きているのだとしたら、
明日もまた笑っていたいですよね?

大人になって心から笑えるとしたら、

それは、
悲しいことも辛いことも、苦しいこともあってこそ。

だからこそ、
その幸せを深く深く味わえるということです。

だからこその、感謝もあるのです。

突き抜けた時の、
子ども以上の朗らかさを、

味わって欲しいなあと思います。

 *

わたしたちは、
クリアクォーツのように始まり、

クリアクォーツのように終わることも出来るのです。

 *

人は生きる時間が長い程、

世界を捉える意識が広がる程、
自分を深く見つめる程、

豊かになります。

その時に見える、
愛を、知ってから。

永遠の眠りにつけるといいよね、と思うのでした。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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