2016/05/14

別段優れていないからこそ




















書道家の
武田双雲さんの言葉を読みました。

 *

そこに書いてあったのは、

「自分は特別に優れていた訳ではないので、

生徒さんのために
何が出来るのかを書き出して、

ひとつずつやっていった。」

みたいなことでした。

やっていくうちに、
全国から生徒さんが集まり、

取材が入り、本が出て、と繋がっていったのだと
そこには記されていました。

 *

目黒雅叙園で行われた展示の際に、
武田双雲さんの書を拝見したことがあります。

それは、結構な純粋にアートでした。

文字や選ばれた空間にあるものは魂の表現で、

書道とは、
アートだったんだ!と思いました。

誰にでも出来るレベルではないと思ったのですが、

その人が、

「特に優れている訳ではなかったのが良かった」と
いうようなことを書かれているではないですか。

 *

比較や競争の中にいると、

ついつい優れようと
やっきになってしまったり、

優れていない自分に
ガッカリしてしまうのだけれど。

別段優れていないな…という自分を

いいとかわるいではなく
シンプルに見つめて、

その上で

今出来ることを真剣に考えて、
次々にアウトプットしていく。

それが成長のためには
1番なのかもしれないなあ…と思いました。

それが、

「出来ることをやる」ということかもなあ
とも思いました。

 *

そういえばJAGDA の事務局長さんも
大変に勤勉な方で、

「出来ないので、
これ位やらないと人並みにならんのだよ」と

リクルート時代にお話しくださっていました。

 *

「出来る人」が、
通って来た道には、

素敵なヒントが沢山詰まっていますよね。

出来ない今を嘆くよりも、
ノートに書き出すことが先だなあ!と思えた

素敵な話でした。

 *

この週末は、
書き出しをやってみようと思います。

みなさんの週末のご予定は?
素敵な週末をお過ごしください。


ストーン・テラー / アクセサリー作家
みたけさやか

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