今のゆうこさんには、
ブルームーンストーンがいいと思います。
とお伝えしたら、
ピアスを作ってもらえる?と
いただいたオーダー。
左右不対象で、
長さ3センチ、4センチ位のものという。
細かいオーダーをいただく場合、
自分の今の能力では作りきれないのが判るので、
普段は絶対にお断りするけれど、
彼女からのオーダーは、
絶対に断りたくなかったのです。
*
納期を守れなかったピアスなのだけれど、
わたしにとってこれは宝物。
何日も何日も素材を眺めて、
足りない、と
他のものをイメージの中で探して、
繋いでみて、
どうしても納得がいかなくて、
でもどうしたらいいのか判らなくて。
清水ヨウコ先生に観ていただいて、
一瞬で答えを出していただいた
ピアス。
こういう色を写真にうまく収められる
技術は持ち合わせていないので、
仕上がったピアスのかもし出す繊細さは
観ていただけないのだけれど、
わたしはこれを作っている2ヶ月の間、
考え続けて、考え続けて、
その小さなハードルを飛び越えた時、
すごくうれしかったです。
*
彼女からは、
気に入ったとメールをいただいて、
良かった、と思いました。
神話のセイレーンは、
ちょっと複雑な思いを抱えた生き物だけれど、
その音の響きを、
このピアスには感じています。
*
仕上がった瞬間、
心がきらめきました。
作れてうれしかったです。
こういうものを、
どんな時も作れるだけの力がついたらいいな。
と、思います。
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