2013/12/23

いつだって泣きそうなんだけど




















不安にならないと思ったら、
大間違い。

いつも不安になります。
出来ないことは山積みです。

泣きそうです。

 *

でも、泣いていても何も始まらないし、

誰かがやってきて
「大丈夫?」とやってくれる訳でもありません。

そこに気持ちを持って行く前に、

対処しよう
とする習慣はあります。

 *

昔は…
王子さまを待っていました(笑)!

こんなに
がんばっているんだから、

きっと助けてくれる人が表れる。

その時はきっと
いっぱい甘えられるんだ。

だからがんばろう。
今はがんばろう。

そうやって「おとぎの国」に自分を閉じ込めて、
なんとか、がんばっていました。

 *

若い頃のわたしは、
空想を支えに生きていて、

外側からは強く見えていたようですが、
実際は、今にも折れそうでした。

 *

小さい頃、
結構壮絶ないじめに遭い、

女性不信になっていたわたしの
お友達の多くは男性でした。

ところが思春期の彼らの頭の中は、
もうそりゃ見事に幻想でいっぱいで(笑)、

彼らのこういうのにつき合っていたら
わたし耐えられないだろうなーと思いました。

友達としては
みんなとても素敵でしたが、

わたしの王子さまは居ませんでした(笑)!

そういうところは
非常に現実的でした(笑)。

 *

それでも不思議なことに1人だけ、
とても大事にしてくれた人が高校時代に居て、

最後まで大事にしてもらったことがあります。

今でもありがたいなあと…思います。

わたしに解るように、
ちゃんと好きでいてくれた人は、彼だけでした。

わたしがちゃんと、

ああ、この人、わたしのことを
特別にしてくれているんだな解ったのは、

この人生において
彼のやり方だけです(笑)。

言動が一致していたということです。

 *

もう1人、
ずっと好きだった人も居たのだけれど、

その人は本当にある時期、
わたしを一生懸命考えて、

色々サポートをくれて、
すごくうれしかったのだけど。

彼は以前に、
「年下には興味がない」と言っていたので、

わたしには彼の行動が
何を意味するのかが解りませんでした。

結局、同級生と結婚していたので(笑)、

年下は興味がないって言っていた
その言葉は正しかったのかなと思います(笑)。

 *

後は、話していたら判ります。

あ、わたしを観ていないんだな、

わたしの部分や表側を拡大してみて
いいなと思ったりはするのだろうけれど、

わたしのことは観ていないな…
と感じることも多かったです。

外側は年齢とともに変わるので、

そんな不安定なものを基準に近寄ってくる人は
怖くて無理でした(笑)。

 *

王子さまは、居ませんでした(笑)。

みんな
自分のことで精一杯なことが多いです。

当り前だなあと思います。

社会が求めて来るプレッシャーや、
心の傷を放置したことで見えてしまう歪んだ世界。

わたしが目の前にいても、

それは見えていないんだなあ…と
感じてならなかったです。

それは、とてもさみしいことでした。

 *

ホッとしたいだけ、
安心して眠りたいだけなのだけど、

なかなかそれが得られない(笑)。

待っていても来ないものを、
いつまでも待てる程、気も長くないし、

命には限りがあることを、

わたしは小学生の低学年から大学卒業までの間に
何度も友人を失うことで体験済みで、

明日自分が息をしていないこともあるんだな、
と淡々と思ってもいたのでした。

 *

命はいつ終わるか判らない。

それは幼少の体験を元にした感覚でした。

 *

そして、
やりたいことを実現するのに、

ホッとばかりもしていられないなあ…とは思います。

意外にも(?)
現実主義のわたしとしては、

幻想を見続ける力はありませんでした。

 *

だから、
自分で不安を解消する。

不安は、
自分の心が生み出しているものです。

外側がキッカケにはなりますが、
内側の出来事である以上、

本質的には、
自分で解消するしかありません。

 *

不安で立ち止まりそうになる自分を
進ませるための努力をする。

他人に嫉妬する余裕なんか
ある訳がないのです。

今、自分の抱えている不安や、

やりたいことをするために足りないものを
埋めていくので精一杯です。

 *

不安が落ち着くまで、
抱きしめてくれるような人が、 

小さい頃側にいたら、
きっと違ったかもしれないとは思います。

でも、多分。

両親も精一杯だったのですよ。

 *

母は、自分でフリーランサーとして仕事を抱え、
銀行からお金を借りて物件を買い、

ローンを払いながら
仕事を軌道に乗せることに取り組んでいました。

子ども達相手に精一杯働き、
資格を取るために通信大学にも通い、

家事もやり、子育てもし、
父の仕事の会計まわりを全部やり、

それで、ヘトヘトな時に、
頼りたくても頼れる人が多分、居なかったのだと思います。

不安で抱きしめられたかったのは、
彼女なのかも知れないのです。

 *

父もそうです。

長男だからというだけで、弟に譲った進学、
病気の伯母と祖母のためのこと、

家族を養うためのお金を稼ぐこと。

彼はわたしが生まれる前からずっと
フリーランサーです。

彼が遊んでいるのを
わたしは殆ど見たことがありません。

子どもを独りぼっちにしては可哀想だからと、
彼は常に家で仕事をしていました。

たまにすごい精度の模型を
型から作ったりしていましたが、

殆どいつも、仕事をしていました。
真面目に一生懸命やっていました。

ストレスのあることも多かったでしょう。

それでも愚痴に、
具体的な名前が挙がることはありませんでした。

仕事では指示の聴き間違いをして、
いつも、やり直しを何度もしていましたが、

絶対に遅刻もしないし、
絶対に納期遅れもしませんでした。

そうやって信頼を培っていたように思います。

彼もまた、頼りたくても
頼れる人が居なかったのではないかなと思います。

 *

それでもわたしは、
ホッとしたいな…と思っていました(笑)。

それは得たことのない感覚だったので、
最初はイメージばかりが膨らんでいきます。

そのようにはならないことに、
絶望的な感覚を味わったこともあります(笑)。

でもそのうちに、気がついたのです。
小さなことで良いのだなあ…と。

 *

ちょっとずつ現実に「ホッと」を落とし込みました。

ゆっくりお茶を飲む時間はホッとします。
ゆっくりお風呂に入って温まる時間もホッとします。

夢の世界の、
ホッとしている自分と、

現実に不安いっぱいの中、
飲み込まれないように必死に対処をし続ける自分と(笑)。

その狭間に、

「現実的にホッとする自分」を
置けるようになってきました。

今年に入ってのことだと思います(笑)。

 *

とはいえ、
不安にフォーカスしたらキリはありません。

いつだって泣きそうなのだけれど。

でもねえ、
本気で思うのです。

泣いている暇があったら、
やった方がいいよ。

そうじゃないと、
不安になるだけだよ。と。

 *

不安を感じた時に打ち消そうとして、
「不安じゃない!」なんて思うと、

1番危ない気がします(笑)。

現状を「素直に認めること」が
1番大事かなと思います。

そうか、不安なんだな。と1度受け止める。

それから、

これを解消するためには
何が出来る?どれからやる?

1人で出来る?
誰となら出来る?を考える。

無理しないで…つまり
「安心して出来る」方法を真剣に考える。

そしてやるだけ。

シンプルです。

 *

結果が出ると、また
出来なかったことが出来るようになっていて、

知らなかった景色が見えるのです。

 *

それは、
うれしいです。

とてもうれしいです。

登った山の上から見た景色は、
他の景色より素敵に見えることが多いです。

それと同じ。

これもシンプルです。

だから、やるのです。

 *

今出来ないことが解るから、
不安になる。

だから対処が出来る。
不安は出来るようになるための財産です。

その甲斐があって。
景色が変わっていくのです。

泣きそうだけど、止まらない理由はこれです。

やり続けていると明らかに、

自分が求めている方向へ
向かっている実感があるからです。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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