不安にならないと思ったら、
大間違い。
いつも不安になります。
出来ないことは山積みです。
泣きそうです。
*
でも、泣いていても何も始まらないし、
誰かがやってきて
「大丈夫?」とやってくれる訳でもありません。
そこに気持ちを持って行く前に、
対処しよう
とする習慣はあります。
*
昔は…
王子さまを待っていました(笑)!
こんなに
がんばっているんだから、
きっと助けてくれる人が表れる。
その時はきっと
いっぱい甘えられるんだ。
だからがんばろう。
今はがんばろう。
そうやって「おとぎの国」に自分を閉じ込めて、
なんとか、がんばっていました。
*
若い頃のわたしは、
空想を支えに生きていて、
外側からは強く見えていたようですが、
実際は、今にも折れそうでした。
*
小さい頃、
結構壮絶ないじめに遭い、
女性不信になっていたわたしの
お友達の多くは男性でした。
ところが思春期の彼らの頭の中は、
もうそりゃ見事に幻想でいっぱいで(笑)、
彼らのこういうのにつき合っていたら
わたし耐えられないだろうなーと思いました。
友達としては
みんなとても素敵でしたが、
わたしの王子さまは居ませんでした(笑)!
そういうところは
非常に現実的でした(笑)。
*
それでも不思議なことに1人だけ、
とても大事にしてくれた人が高校時代に居て、
最後まで大事にしてもらったことがあります。
今でもありがたいなあと…思います。
わたしに解るように、
ちゃんと好きでいてくれた人は、彼だけでした。
わたしがちゃんと、
ああ、この人、わたしのことを
特別にしてくれているんだな解ったのは、
この人生において
彼のやり方だけです(笑)。
言動が一致していたということです。
*
もう1人、
ずっと好きだった人も居たのだけれど、
その人は本当にある時期、
わたしを一生懸命考えて、
色々サポートをくれて、
すごくうれしかったのだけど。
彼は以前に、
「年下には興味がない」と言っていたので、
わたしには彼の行動が
何を意味するのかが解りませんでした。
結局、同級生と結婚していたので(笑)、
年下は興味がないって言っていた
その言葉は正しかったのかなと思います(笑)。
*
後は、話していたら判ります。
あ、わたしを観ていないんだな、
わたしの部分や表側を拡大してみて
いいなと思ったりはするのだろうけれど、
わたしのことは観ていないな…
と感じることも多かったです。
外側は年齢とともに変わるので、
そんな不安定なものを基準に近寄ってくる人は
怖くて無理でした(笑)。
*
王子さまは、居ませんでした(笑)。
みんな
自分のことで精一杯なことが多いです。
当り前だなあと思います。
社会が求めて来るプレッシャーや、
心の傷を放置したことで見えてしまう歪んだ世界。
わたしが目の前にいても、
それは見えていないんだなあ…と
感じてならなかったです。
それは、とてもさみしいことでした。
*
ホッとしたいだけ、
安心して眠りたいだけなのだけど、
なかなかそれが得られない(笑)。
待っていても来ないものを、
いつまでも待てる程、気も長くないし、
命には限りがあることを、
わたしは小学生の低学年から大学卒業までの間に
何度も友人を失うことで体験済みで、
明日自分が息をしていないこともあるんだな、
と淡々と思ってもいたのでした。
*
命はいつ終わるか判らない。
それは幼少の体験を元にした感覚でした。
*
そして、
やりたいことを実現するのに、
ホッとばかりもしていられないなあ…とは思います。
意外にも(?)
現実主義のわたしとしては、
幻想を見続ける力はありませんでした。
*
だから、
自分で不安を解消する。
不安は、
自分の心が生み出しているものです。
外側がキッカケにはなりますが、
内側の出来事である以上、
本質的には、
自分で解消するしかありません。
*
不安で立ち止まりそうになる自分を
進ませるための努力をする。
他人に嫉妬する余裕なんか
ある訳がないのです。
今、自分の抱えている不安や、
やりたいことをするために足りないものを
埋めていくので精一杯です。
*
不安が落ち着くまで、
抱きしめてくれるような人が、
小さい頃側にいたら、
きっと違ったかもしれないとは思います。
でも、多分。
両親も精一杯だったのですよ。
*
母は、自分でフリーランサーとして仕事を抱え、
銀行からお金を借りて物件を買い、
ローンを払いながら
仕事を軌道に乗せることに取り組んでいました。
子ども達相手に精一杯働き、
資格を取るために通信大学にも通い、
家事もやり、子育てもし、
父の仕事の会計まわりを全部やり、
それで、ヘトヘトな時に、
頼りたくても頼れる人が多分、居なかったのだと思います。
不安で抱きしめられたかったのは、
彼女なのかも知れないのです。
*
父もそうです。
長男だからというだけで、弟に譲った進学、
病気の伯母と祖母のためのこと、
家族を養うためのお金を稼ぐこと。
彼はわたしが生まれる前からずっと
フリーランサーです。
彼が遊んでいるのを
わたしは殆ど見たことがありません。
子どもを独りぼっちにしては可哀想だからと、
彼は常に家で仕事をしていました。
たまにすごい精度の模型を
型から作ったりしていましたが、
殆どいつも、仕事をしていました。
真面目に一生懸命やっていました。
ストレスのあることも多かったでしょう。
それでも愚痴に、
具体的な名前が挙がることはありませんでした。
仕事では指示の聴き間違いをして、
いつも、やり直しを何度もしていましたが、
絶対に遅刻もしないし、
絶対に納期遅れもしませんでした。
そうやって信頼を培っていたように思います。
彼もまた、頼りたくても
頼れる人が居なかったのではないかなと思います。
*
それでもわたしは、
ホッとしたいな…と思っていました(笑)。
それは得たことのない感覚だったので、
最初はイメージばかりが膨らんでいきます。
そのようにはならないことに、
絶望的な感覚を味わったこともあります(笑)。
でもそのうちに、気がついたのです。
小さなことで良いのだなあ…と。
*
ちょっとずつ現実に「ホッと」を落とし込みました。
ゆっくりお茶を飲む時間はホッとします。
ゆっくりお風呂に入って温まる時間もホッとします。
夢の世界の、
ホッとしている自分と、
現実に不安いっぱいの中、
飲み込まれないように必死に対処をし続ける自分と(笑)。
その狭間に、
「現実的にホッとする自分」を
置けるようになってきました。
今年に入ってのことだと思います(笑)。
*
とはいえ、
不安にフォーカスしたらキリはありません。
いつだって泣きそうなのだけれど。
でもねえ、
本気で思うのです。
泣いている暇があったら、
やった方がいいよ。
そうじゃないと、
不安になるだけだよ。と。
*
不安を感じた時に打ち消そうとして、
「不安じゃない!」なんて思うと、
1番危ない気がします(笑)。
現状を「素直に認めること」が
1番大事かなと思います。
そうか、不安なんだな。と1度受け止める。
それから、
これを解消するためには
何が出来る?どれからやる?
1人で出来る?
誰となら出来る?を考える。
無理しないで…つまり
「安心して出来る」方法を真剣に考える。
そしてやるだけ。
シンプルです。
*
結果が出ると、また
出来なかったことが出来るようになっていて、
知らなかった景色が見えるのです。
*
それは、
うれしいです。
とてもうれしいです。
登った山の上から見た景色は、
他の景色より素敵に見えることが多いです。
それと同じ。
これもシンプルです。
だから、やるのです。
*
今出来ないことが解るから、
不安になる。
だから対処が出来る。
不安は出来るようになるための財産です。
その甲斐があって。
景色が変わっていくのです。
泣きそうだけど、止まらない理由はこれです。
やり続けていると明らかに、
自分が求めている方向へ
向かっている実感があるからです。
ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか
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