昔からのわたしを知っている人は
改めて驚くことがありますが、
いくつになっても
変われるっていうことを
心の何処かに知っててもらえたらいいな…
と思ったりしています。
可能性を開くのも閉じるのも、
最初から最後まで自分自身なんだよって、
いつからでも
変われるんだよって、
しっかり知ってて欲しいなあ…と。
*
そんなことを急に思って、
今回はわたしの
惨憺たるオシャレにまつわる物語です。
書いていたら半日かかる大作になってしまったので、
暇な方だけどうぞ…!
*
2008年に、
Blog でのオーダー受付を始めるために、
顔写真は絶対に必要だと思って
撮っていただいた写真がこれです。
これでも真剣に、
精一杯オシャレをしていたわたしです。
当時35歳。
新しいお洋服を買うお金は
全くなかったので、
昔買った
当時大好きだったお洋服を着ています。
口紅は母が、
1260円のものを買ってくれました。
精一杯でこれ。
でもうれしかったです。
*
その翌年だったでしょうか?
大変ありがたいことに
知人からのお誘いで、
初めて人前での
販売をさせていただいた際の写真。
これでも
精一杯オシャレしていたのです(笑)。
ユニクロだったけれど、
新しいセーターを買って。
初めてネックレスも作ってしてみました。
今観ると余りにもヘタクソなのですが、
それでも精一杯がんばりました。
出来た!ということが、
まずはうれしかったです。
*
そもそもわたしは、
リクルートの先輩の
結婚式の二次会に「平服」と書いてあった時は、
お気に入りのネルシャツにオーバーオールを着て
行っちゃうような人だったのです!
*
更に翌年。
これはもう
人生の中で指折りのオシャレだ!
と思っていた写真(笑)。
大満足でした!
これもうれしかった。
バーゲンじゃないお洋服を
この時久しぶりに買ったのです。
*
転機は、
2011年のrooms23 から始まりました。
その年の終わりに開催させていただいた
アクセサリー作家としての
初個展の際に、
大きな出会いがあったのです。
こんなわたしに、
大切な
最初の危機感をくださったのが、
河井真奈さん(写真:左)という
素晴らしいスタイリストさんの存在でした。
「わたしに何か出来ることはないかしら?」
とお話しくださったのです。
*
最初に宣材を作った時も、
真奈さんがお洋服を貸してくださって、
本当に本当に
全てを用意してくださいました。
アシスタントの方もつけてくださって、
スタジオの手配から
お弁当の手配から、
フォトグラファーの
山根朋子さんに、
更にそのアシスタントさんまで…。
メイクも、
真奈さんが自らしてくださったのです。
信じられませんでした。
宇宙からご褒美が来たみたいでした。
ありがたくてありがたくて、
今でも心底ありがたいです。
*
一生懸命考えて
なんとかオシャレになりたくて、
それで自分なりの精一杯が
この時はこれでした。
わたしはこの時もうれしかったです。
めちゃくちゃ緊張しています(笑)。
*
真奈さんが繋いでくださった
PR 01. の方からDM をいただけるようになり、
H.P. FRANCE さんの展示会へ
呼んでいただいたりもするようになり、
わたしは恥を忍んで
なるべく行くようにしました。
この頃からわたしは、
自分が実は知らないうちに
ファッション業界へ
足を突っ込んでしまったことに
やっと気がついたのでした。
*
阪急うめだ本店さまデビューの際は
お洋服を買う予算など到底なかったので、
真奈さんとモデル業のお友達が、
お洋服を貸してくださいました。
事務所に伺って
お話をさせていただける日には、
新しいデニムや
ジャケットを買ったりもして、
精一杯のオシャレを試みて行く訳なのですが、
惜しいとも言われない0点ガールです。
*
どうしてなのか
全く理解が出来ない位、
わたしにはファッションに関する
知識と経験がありませんでした。
オシャレな人は観れば
ある程度見分けられるのですが、
自分がコーディネートを作ることはおろか、
自分がどうやったらオシャレに見えるのかも
全く解らなかったのです。
*
相当危機感を持ちました。
毎月何冊かのファッション雑誌を買って、
ひたすら観るところから始めました。
「あ、この人はセンスがすごくいい!」
というお友達に、
どうやってそんなにオシャレになったのかを
ヒアリングもしました。
最初は真似っこからだというのは、
何を覚えるにしてもそうなのか…と思いました。
これはもう地道に取り組むのが
1番早そうだとも思いました。
*
時には、
「さやかちゃんさ、
その格好でここまで来るでしょ?
家にいる時でも、
外出する時でも、同じ格好でしょ?
わたしだったらここから駅に行くのでも
化粧して着替えるよ」
と言われたこともありました。
主に関わる世界の違いと言えばそれまでですが、
「え!10分歩いて行ける駅に行くだけなのに
化粧もして着替えるの?!」
とわたしは内心衝撃だったのです。
*
わたしは、それまで
基本「裏舞台の人」でした。
唯一違ったのはイラストの個展位です。
仕事でギリギリの時などは特に、
着るものも適当、メイクなしでOK の人でした。
とにかくギリギリまでいいモノを作って、
完成したものが少しでもいい方がいい。
それが評価の全てだと思い込んでいたのです。
(ファッションの威力を知って、
今はちょっと考え方変わったのですが!)
*
その後親しい人から
「さやからしくない」と
何度か言われて、
ポートレートについて本気で考えました。
*
ポートレートは、
自分をどう見せたいかを
コントロールするためのものである
と知ったわたしは、
どう見せたいのかを考えていて、
周囲がわたしに長年言い続けている
「透明感」という言葉に気がつきました。
そして透明感を撮られる
フォトグラファーさんをご紹介いただきました。
この時も実は、
真奈さんが衣装選びから靴から何から、
大変お忙しい中合間を縫って、
ご協力くださいました。
お支払させてくださいとお話ししたのですが、
彼女は善意で引き受けてくださったのです。
*
清水博孝さんの写真は、
何故か人を元気にします。
わたしは、
ファインダー越しに
知らなかった笑顔で笑っている自分を観て、
結構本気で驚きました。
その後、
写真撮影が怖くなくなったのは、
自分の笑顔を知ったからでした。
これは実は変わっていくための
ベース作りに役立っています。
*
ただ、
真奈さんの選ぶ服がどうして素敵なのか、
やっぱり判らなくて、
本当に苦しかったです。
*
ファッション誌を観たり、
街でもファッションを気にしたり、
アクセサリーも
ファッションとしての価値の中で、
捉え直すことを地道に行いました。
街を歩いていても、
観ているものがアクセサリーだけから、
コーディネートへと変わりました。
*
革のバッグが欲しくなって、
ファッション誌のライターさんのされていた
フリーマーケットでひとつ、
スタイリストさんのされていた
フリーマーケットでひとつ買いました。
バッグに合せて真剣にコーディネートを考えると、
オシャレになったよね、
と言ってくれる人がぽつぽつ増えました。
当時のわたしには大金!
締めて8000円の投資ですが
これもとってもうれしかったです。
ファッション業界の人達が、
それと判るけれど
厭味なくさらりと、
ブランドバッグを持っているのには
気がついていたので、
古くても良いから持ちたかったですし、
持てて本当にうれしかった!
それだけでも気分が違いました。
*
お財布や名刺入れも買ってみて解ったのですが、
やはりブランドさんのもつ世界観があるので
それに引きずられて、
意識の中で、
何かが変わるのです。
ハッキリ言って
お財布が素敵なだけなのですが、
自分も一緒に素敵になる
気分とでも言いますか。
その辺は、
わたしはかなり単純だったりします。
*
オシャレのポイントは
案外足元なんだよ!
というアドバイスももらって、
足元の色や素材感や、
靴下の見直しも可能な範囲でしました。
やらないよりマシ!程度の
僅かな差なのですが、
それでも出来る範囲で考えましたし、
観続けていました。
*
ヘアサロンも変えました。
髪の毛は量があって乾かないので、
それまでもういいや、と
眠ってしまうことも多かったのですが、
余程くたびれていない限りは、
乾かすようになりました(笑)。
これは生まれて初めての努力で
最初しんどかったです。
*
眉カットもプロにしてもらうことを
時々加えるようになりました。
最初は見慣れた顔が違って見え過ぎて
違和感がすごくあったのですが、
でも、何度かそれでも通ううちに、
眉カットの後は
どうも観られ方が多少違うことに気がつきました。
顔がスッキリ見えるんですよね。
*
アイラインを引いたり、
マスカラを塗ったり、
いくつかはやっていなかったことを
日常的に取り入れるようになりました。
*
自分で自分の中にあれ?!
と思える「気づき」が来たのは、
去年。
ということは大体2年後です。
*
生まれて初めてハイヒールを買ってみて、
それを履いた自分を観たら、
断然洗練されて見えたのです!
驚きました。
靴ってすごいなと!
これもまた、
ハイヒールを履いてみたかったんだ!と気がついて
調べているうちに、
本屋さんでハイヒールの本を見つけ、
痛い思いをしている人が多いことを
事前に知ったのです。
それで、シューフィッターの方に入っていただいて、
シンプルなベージュの
7センチヒールを買ったのでした。
わたしは短足なので(笑)
足が長く見えると
それだけで数倍綺麗に見える気がしたのです。
*
ハイヒールウォーキングのレッスンも受けに行って
大好きな方々と
ワイワイしながら学ぶのも楽しかったです。
こうやってちょっとずつ
自信をつけて来ました。
*
今まで買ったことのない
1枚8000円の白いTシャツも買ってみたり(笑)、
高いからって似合うかと言ったら
そういうことでもないと知ったり(笑)。
綺麗なシルエットと評判のデニムは
初めて感じるはき心地で驚いたこともありますし、
気に入ったし、すごく似合う!
自分らしい!と思って
ウキウキ買ったワンビースが酷評されてみたり、
(すごく率直に言われることが多いです・笑)
いいなと思ったけれど、
わたしが身に付けたら
酷く野暮ったくなるものがあったり。
おススメされて大奮発して買ったものを着たら
それはちょっと…と言われたり
冷たい視線に合ってみたり(笑)。
そういうのに疲れて来た頃、
たまにはリラックスしていいなと思った
ガーゼのチュニックワンピースは、
Skypeごしに英会話のチューターさんから
「パジャマ?」と聴かれてヘコんだり。
なんだかそれなりに
失敗もしたりして(笑)。
*
この辺から、
自分がどんな服装を求めているんだろう?
ということが
やっと考えられるようになってきました。
*
パーソナルカラーを教えていただいて、
確かに例えば
同じピンクでも似合うピンクだと、
垢抜け方が違うんだなと知ってからは、
多少お店の方にはぎょっとされるのだけど、
その手帳を見てカラーチェックしながらお買い物。
色が似合っても、
カタチが似合わないとダメだなとか、
襟ぐりってこんなに大事なんだとか、
ある日
自分が着ていたコーディネートについて、
「これ、こうだったらもっといいんじゃないかな?」と
思っていたことを、
オシャレなお友達の1人が
同じことを感じていたことが解って、
おお!成長!と内心小躍りしたり!
素材の組み合わせって、
「デザインの引き算」と
とってもよく似ているなと気がついたり、
アクセサリーなら
長さもすごく大事なんだなとか。
多分ファッション好きの方には
当り前のことがいちいち感動なのです(笑)。
*
色彩を見分ける目は、
育てる必要があると解ったので、
今は地道に訓練中です。
*
肩の力が抜けて、
フィーリングに合う、でもオシャレなもの。
当面練習なので、
時々おかしな服装したりしていると思いますが…
先日とうとう
「オシャレな方がいるなと思って」と、
お声がけくださった方が居まして!!!
青天の霹靂(へきれき)!
内心ガッツポーズでした!
*
まあ、なんとなく成果が出始めるのは3年。
カタチになるのが7~8年。
大きな結果を出すのに10年というのは、
何でも同じなのかなあ?
と思ったりするのでした。
52歳のわたしは相当オシャレの筈です!
*
これはプロの方に教わったように
コーディネートしているのですが、
真奈さんとお会いした時と
同じお洋服なのに、
大分垢抜けたなとは思います(笑)!
はい、もう41歳です!
*
心の中の出来事も、この
Holly heal Diary に書き綴って来た通りです。
やっぱり
自分の心が
シンプルにさっぱりしてくると
表情も目つきも全部変わっちゃう!
(もちろんフォトグラファーさん方は、
1番良い顔を抑えようと最善の努力してくださるので、
そこの差はあります)
*
え?
普通のおばちゃんのわたしには
無理では?、と思う?
*
…では、最後に。
チームホリーヒール
恒例の下町お誕生日会@東京では
そのへんのおばちゃんな
わたし達ですが、
(というか、徳永は自分をいつも
ただの大阪のおばちゃんと言ってはばかりません。
全然ただの大阪のおばちゃんじゃありません。
認識を改めて欲しいです・笑)
じゃーん!
「ただの」だなんて
堂々うそぶいておりますが、
徳永は、こんなに綺麗な人なのでーす♪
(毎日この写真を観ていて欲しい・笑)
もっと可愛く出来る自信あります!
今週末東京へ来てもらうので、
似合う色を見つけようと思っています。
*
以前とっても
お仕事出来るお友達が、
「徹夜明けだけど、
パーティだから着飾って会場に華添えてくる!」
と出かけて行くのを観ていて(笑)、
「なにそれ!超、かっこいい!」
と思ってしまったのです。
オシャレなんて
上っ面じゃないか!と思っていたわたしですが、
完全なる方針転換です。
何しろ、
オシャレをすると気持ちがいいのです。
所作も優雅になります。
男性も優しくて丁寧になります(笑)。<本当に。
接客もしかり。
最近読んでいる本の影響もあるのですが、
女性として綺麗にするって
一生やり続けていいことだなって思いますよね。
これを初めて観た時に相当元気が出ました!
*
変化は
外側を変えることからでも
ある程度までは起こりますし、
ファッションも
似合うものを突き詰める作業の中に、
自分と向き合うプロセスが楽しく入ってくるので、
そこは、トライする価値ありです!
*
1度可愛い写真を撮ってもらって、
それまでの劣等感を
吹き飛ばし、
みんなから「かわいいかわいい!」と言われた
某女子(1児の母)もその後、
みんなが口々に言う位可愛くなりました。
*
「自分への捉え方」が
「自分の中で変わること」と、
後は、まず圧倒的に量を観る。
好き嫌いを
判断出来るようになる。
似合うかどうか試着を繰り返す。
(色。形。素材)
買って着てみて、
失敗を繰り返す。
改善案を考える、
上手な人にアドバイスをもらう、
みたいな…具体的な積上げです(笑)。
お仕事と同じ!
*
わたしの把握しているポイントは
顔は、眉。(出来る人はアイラインも)
足元は靴。(出来る人はタイツも)
バッグ大事。
便利なのは
本当に似合うストールを必ず1枚持つこと!
それに合うもので探して行くと
大概似合うから。
パーソナルカラーを知っている人は
その中の色からしっかり選ぶだけで、
診断が正しければ、
全く見え方が変わります。
*
いつからでも綺麗になれますよ!
ちなみにうちの母は今年72ですけれど、
結構綺麗です。心が若いです。
インターネットで
毎日新しいものを見つけていますし、
新聞もすごく読んでいて時事ネタも強い。
母のお肌ケアは、
MUJIの化粧水とスクワランだけです。
万年シンプルケアの人。
これは70の時の写真(右:母)。
というわけで、
何時間書いたのでしょうか?
*
みんな楽しいからやろうよ!
変化出来るよ、
なんせわたしみたいに結構
致命的な病気した上でも、
出来ましたから!ということで。
おやすみなさい。
*
今日も素敵な1日をお過ごしくださいね。
ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか
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