2014/02/11

変化出来ることを信じて欲しい





















昔からのわたしを知っている人は
改めて驚くことがありますが、

いくつになっても
変われるっていうことを

心の何処かに知っててもらえたらいいな…
と思ったりしています。

可能性を開くのも閉じるのも、
最初から最後まで自分自身なんだよって、

いつからでも
変われるんだよって、

しっかり知ってて欲しいなあ…と。

 *

そんなことを急に思って、

今回はわたしの
惨憺たるオシャレにまつわる物語です。

書いていたら半日かかる大作になってしまったので、
暇な方だけどうぞ…!

 *

2008年に、
Blog でのオーダー受付を始めるために、

顔写真は絶対に必要だと思って
撮っていただいた写真がこれです。















これでも真剣に、
精一杯オシャレをしていたわたしです。

当時35歳。

新しいお洋服を買うお金は
全くなかったので、

昔買った
当時大好きだったお洋服を着ています。

口紅は母が、
1260円のものを買ってくれました。

精一杯でこれ。
でもうれしかったです。

 *

その翌年だったでしょうか?

大変ありがたいことに
知人からのお誘いで、

初めて人前での
販売をさせていただいた際の写真。















これでも
精一杯オシャレしていたのです(笑)。

ユニクロだったけれど、
新しいセーターを買って。

初めてネックレスも作ってしてみました。

今観ると余りにもヘタクソなのですが、
それでも精一杯がんばりました。

出来た!ということが、
まずはうれしかったです。

 *

そもそもわたしは、

リクルートの先輩の
結婚式の二次会に「平服」と書いてあった時は、

お気に入りのネルシャツにオーバーオールを着て
行っちゃうような人だったのです!

 *

更に翌年。















これはもう
人生の中で指折りのオシャレだ!

と思っていた写真(笑)。

大満足でした!
これもうれしかった。

バーゲンじゃないお洋服を
この時久しぶりに買ったのです。

 *

転機は、
2011年のrooms23 から始まりました。

その年の終わりに開催させていただいた

アクセサリー作家としての
初個展の際に、

大きな出会いがあったのです。






















こんなわたしに、

大切な
最初の危機感をくださったのが、

河井真奈さん(写真:左)という
素晴らしいスタイリストさんの存在でした。

「わたしに何か出来ることはないかしら?」
とお話しくださったのです。

 *

最初に宣材を作った時も、
真奈さんがお洋服を貸してくださって、

本当に本当に
全てを用意してくださいました。




























アシスタントの方もつけてくださって、

スタジオの手配から
お弁当の手配から、

フォトグラファーの
山根朋子さんに、

更にそのアシスタントさんまで…。

メイクも、
真奈さんが自らしてくださったのです。

信じられませんでした。
宇宙からご褒美が来たみたいでした。

ありがたくてありがたくて、
今でも心底ありがたいです。

 *

一生懸命考えて
なんとかオシャレになりたくて、

それで自分なりの精一杯が
この時はこれでした。

わたしはこの時もうれしかったです。
めちゃくちゃ緊張しています(笑)。

















 *

真奈さんが繋いでくださった
PR 01. の方からDM をいただけるようになり、

H.P. FRANCE さんの展示会へ
呼んでいただいたりもするようになり、

わたしは恥を忍んで
なるべく行くようにしました。

この頃からわたしは、
自分が実は知らないうちに

ファッション業界へ
足を突っ込んでしまったことに

やっと気がついたのでした。

 *

阪急うめだ本店さまデビューの際は
お洋服を買う予算など到底なかったので、

真奈さんとモデル業のお友達が、
お洋服を貸してくださいました。

事務所に伺って
お話をさせていただける日には、

新しいデニムや
ジャケットを買ったりもして、

精一杯のオシャレを試みて行く訳なのですが、
惜しいとも言われない0点ガールです。

 *

どうしてなのか
全く理解が出来ない位、

わたしにはファッションに関する
知識と経験がありませんでした。

オシャレな人は観れば
ある程度見分けられるのですが、

自分がコーディネートを作ることはおろか、

自分がどうやったらオシャレに見えるのかも
全く解らなかったのです。

 *

相当危機感を持ちました。

毎月何冊かのファッション雑誌を買って、
ひたすら観るところから始めました。

「あ、この人はセンスがすごくいい!」
というお友達に、

どうやってそんなにオシャレになったのかを
ヒアリングもしました。

最初は真似っこからだというのは、
何を覚えるにしてもそうなのか…と思いました。

これはもう地道に取り組むのが
1番早そうだとも思いました。

 *

時には、

「さやかちゃんさ、
その格好でここまで来るでしょ?

家にいる時でも、
外出する時でも、同じ格好でしょ?

わたしだったらここから駅に行くのでも
化粧して着替えるよ」

と言われたこともありました。

主に関わる世界の違いと言えばそれまでですが、

「え!10分歩いて行ける駅に行くだけなのに
化粧もして着替えるの?!」

とわたしは内心衝撃だったのです。

 *

わたしは、それまで
基本「裏舞台の人」でした。

唯一違ったのはイラストの個展位です。

仕事でギリギリの時などは特に、
着るものも適当、メイクなしでOK の人でした。

とにかくギリギリまでいいモノを作って、
完成したものが少しでもいい方がいい。

それが評価の全てだと思い込んでいたのです。

(ファッションの威力を知って、
今はちょっと考え方変わったのですが!)

 *

その後親しい人から

「さやからしくない」と
何度か言われて、

ポートレートについて本気で考えました。

 *

ポートレートは、

自分をどう見せたいかを
コントロールするためのものである

と知ったわたしは、
どう見せたいのかを考えていて、

周囲がわたしに長年言い続けている
「透明感」という言葉に気がつきました。

そして透明感を撮られる
フォトグラファーさんをご紹介いただきました。

この時も実は、
真奈さんが衣装選びから靴から何から、

大変お忙しい中合間を縫って、
ご協力くださいました。

お支払させてくださいとお話ししたのですが、
彼女は善意で引き受けてくださったのです。

 *















清水博孝さんの写真は、
何故か人を元気にします。

わたしは、

ファインダー越しに
知らなかった笑顔で笑っている自分を観て、

結構本気で驚きました。

その後、
写真撮影が怖くなくなったのは、

自分の笑顔を知ったからでした。

これは実は変わっていくための
ベース作りに役立っています。

 *

ただ、
真奈さんの選ぶ服がどうして素敵なのか、

やっぱり判らなくて、
本当に苦しかったです。

 *

ファッション誌を観たり、
街でもファッションを気にしたり、

アクセサリーも
ファッションとしての価値の中で、

捉え直すことを地道に行いました。

街を歩いていても、
観ているものがアクセサリーだけから、

コーディネートへと変わりました。

 *

革のバッグが欲しくなって、

ファッション誌のライターさんのされていた
フリーマーケットでひとつ、

スタイリストさんのされていた
フリーマーケットでひとつ買いました。

バッグに合せて真剣にコーディネートを考えると、

オシャレになったよね、
と言ってくれる人がぽつぽつ増えました。

当時のわたしには大金!

締めて8000円の投資ですが
これもとってもうれしかったです。

ファッション業界の人達が、

それと判るけれど
厭味なくさらりと、

ブランドバッグを持っているのには
気がついていたので、

古くても良いから持ちたかったですし、
持てて本当にうれしかった!

それだけでも気分が違いました。

 *

お財布や名刺入れも買ってみて解ったのですが、

やはりブランドさんのもつ世界観があるので
それに引きずられて、

意識の中で、
何かが変わるのです。

ハッキリ言って
お財布が素敵なだけなのですが、

自分も一緒に素敵になる
気分とでも言いますか。

その辺は、
わたしはかなり単純だったりします。

 *

オシャレのポイントは
案外足元なんだよ!

というアドバイスももらって、

足元の色や素材感や、
靴下の見直しも可能な範囲でしました。

やらないよりマシ!程度の
僅かな差なのですが、

それでも出来る範囲で考えましたし、
観続けていました。

 *

ヘアサロンも変えました。

髪の毛は量があって乾かないので、

それまでもういいや、と
眠ってしまうことも多かったのですが、

余程くたびれていない限りは、
乾かすようになりました(笑)。

これは生まれて初めての努力で
最初しんどかったです。

 *

眉カットもプロにしてもらうことを
時々加えるようになりました。

最初は見慣れた顔が違って見え過ぎて
違和感がすごくあったのですが、

でも、何度かそれでも通ううちに、

眉カットの後は
どうも観られ方が多少違うことに気がつきました。

顔がスッキリ見えるんですよね。

 *

アイラインを引いたり、
マスカラを塗ったり、

いくつかはやっていなかったことを
日常的に取り入れるようになりました。

 *

自分で自分の中にあれ?!
と思える「気づき」が来たのは、

去年。
ということは大体2年後です。

 *

生まれて初めてハイヒールを買ってみて、
それを履いた自分を観たら、

断然洗練されて見えたのです!
驚きました。

靴ってすごいなと!

これもまた、
ハイヒールを履いてみたかったんだ!と気がついて

調べているうちに、
本屋さんでハイヒールの本を見つけ、

痛い思いをしている人が多いことを
事前に知ったのです。

それで、シューフィッターの方に入っていただいて、

シンプルなベージュの
7センチヒールを買ったのでした。

わたしは短足なので(笑)

足が長く見えると
それだけで数倍綺麗に見える気がしたのです。

 *

ハイヒールウォーキングのレッスンも受けに行って

大好きな方々と
ワイワイしながら学ぶのも楽しかったです。

こうやってちょっとずつ
自信をつけて来ました。

 *

今まで買ったことのない
1枚8000円の白いTシャツも買ってみたり(笑)、

高いからって似合うかと言ったら
そういうことでもないと知ったり(笑)。

綺麗なシルエットと評判のデニムは
初めて感じるはき心地で驚いたこともありますし、

気に入ったし、すごく似合う!
自分らしい!と思って

ウキウキ買ったワンビースが酷評されてみたり、
(すごく率直に言われることが多いです・笑)

いいなと思ったけれど、
わたしが身に付けたら

酷く野暮ったくなるものがあったり。

おススメされて大奮発して買ったものを着たら
それはちょっと…と言われたり

冷たい視線に合ってみたり(笑)。

そういうのに疲れて来た頃、

たまにはリラックスしていいなと思った
ガーゼのチュニックワンピースは、

Skypeごしに英会話のチューターさんから
「パジャマ?」と聴かれてヘコんだり。

なんだかそれなりに
失敗もしたりして(笑)。

 *

この辺から、
自分がどんな服装を求めているんだろう?

ということが
やっと考えられるようになってきました。

 *

パーソナルカラーを教えていただいて、

確かに例えば
同じピンクでも似合うピンクだと、

垢抜け方が違うんだなと知ってからは、

多少お店の方にはぎょっとされるのだけど、
その手帳を見てカラーチェックしながらお買い物。

色が似合っても、
カタチが似合わないとダメだなとか、

襟ぐりってこんなに大事なんだとか、

ある日
自分が着ていたコーディネートについて、

「これ、こうだったらもっといいんじゃないかな?」と
思っていたことを、

オシャレなお友達の1人が
同じことを感じていたことが解って、

おお!成長!と内心小躍りしたり!

素材の組み合わせって、

「デザインの引き算」と
とってもよく似ているなと気がついたり、

アクセサリーなら
長さもすごく大事なんだなとか。

多分ファッション好きの方には
当り前のことがいちいち感動なのです(笑)。

 *

色彩を見分ける目は、
育てる必要があると解ったので、

今は地道に訓練中です。

 *

肩の力が抜けて、
フィーリングに合う、でもオシャレなもの。

当面練習なので、
時々おかしな服装したりしていると思いますが…

先日とうとう
「オシャレな方がいるなと思って」と、

お声がけくださった方が居まして!!!

青天の霹靂(へきれき)!
内心ガッツポーズでした!

 *

まあ、なんとなく成果が出始めるのは3年。
カタチになるのが7~8年。

大きな結果を出すのに10年というのは、
何でも同じなのかなあ?

と思ったりするのでした。

52歳のわたしは相当オシャレの筈です!

 *

これはプロの方に教わったように
コーディネートしているのですが、

真奈さんとお会いした時と
同じお洋服なのに、

大分垢抜けたなとは思います(笑)!
はい、もう41歳です!





















 *

心の中の出来事も、この
Holly heal Diary に書き綴って来た通りです。

やっぱり

自分の心が
シンプルにさっぱりしてくると

表情も目つきも全部変わっちゃう!

(もちろんフォトグラファーさん方は、
1番良い顔を抑えようと最善の努力してくださるので、
そこの差はあります)

 *

え?

普通のおばちゃんのわたしには
無理では?、と思う?

 *

…では、最後に。

チームホリーヒール
恒例の下町お誕生日会@東京では

そのへんのおばちゃんな
わたし達ですが、

(というか、徳永は自分をいつも
ただの大阪のおばちゃんと言ってはばかりません。

全然ただの大阪のおばちゃんじゃありません。
認識を改めて欲しいです・笑)














じゃーん!






















「ただの」だなんて
堂々うそぶいておりますが、

徳永は、こんなに綺麗な人なのでーす♪
(毎日この写真を観ていて欲しい・笑)

もっと可愛く出来る自信あります!

今週末東京へ来てもらうので、
似合う色を見つけようと思っています。

 *

以前とっても
お仕事出来るお友達が、

「徹夜明けだけど、
パーティだから着飾って会場に華添えてくる!」

と出かけて行くのを観ていて(笑)、

「なにそれ!超、かっこいい!」
と思ってしまったのです。

オシャレなんて
上っ面じゃないか!と思っていたわたしですが、

完全なる方針転換です。

何しろ、
オシャレをすると気持ちがいいのです。

所作も優雅になります。
男性も優しくて丁寧になります(笑)。<本当に。

接客もしかり。

最近読んでいる本の影響もあるのですが、

女性として綺麗にするって
一生やり続けていいことだなって思いますよね。

これを初めて観た時に相当元気が出ました!

 *

変化は
外側を変えることからでも

ある程度までは起こりますし、

ファッションも
似合うものを突き詰める作業の中に、

自分と向き合うプロセスが楽しく入ってくるので、

そこは、トライする価値ありです!

 *

1度可愛い写真を撮ってもらって、

それまでの劣等感を
吹き飛ばし、

みんなから「かわいいかわいい!」と言われた
某女子(1児の母)もその後、

みんなが口々に言う位可愛くなりました。

 *

「自分への捉え方」が
「自分の中で変わること」と、

後は、まず圧倒的に量を観る。

好き嫌いを
判断出来るようになる。

似合うかどうか試着を繰り返す。
(色。形。素材)

買って着てみて、
失敗を繰り返す。

改善案を考える、
上手な人にアドバイスをもらう、

みたいな…具体的な積上げです(笑)。

お仕事と同じ!

 *

わたしの把握しているポイントは

顔は、眉。(出来る人はアイラインも)
足元は靴。(出来る人はタイツも)
バッグ大事。

便利なのは
本当に似合うストールを必ず1枚持つこと!

それに合うもので探して行くと
大概似合うから。

パーソナルカラーを知っている人は
その中の色からしっかり選ぶだけで、

診断が正しければ、
全く見え方が変わります。

 *

いつからでも綺麗になれますよ!

ちなみにうちの母は今年72ですけれど、
結構綺麗です。心が若いです。

インターネットで
毎日新しいものを見つけていますし、

新聞もすごく読んでいて時事ネタも強い。

母のお肌ケアは、
MUJIの化粧水とスクワランだけです。

万年シンプルケアの人。

これは70の時の写真(右:母)。




 *

というわけで、
何時間書いたのでしょうか?

 *

みんな楽しいからやろうよ!

変化出来るよ、

なんせわたしみたいに結構
致命的な病気した上でも、

出来ましたから!ということで。
おやすみなさい。

 *

今日も素敵な1日をお過ごしくださいね。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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