2014/02/27

不安は安心を作るために使うもの





















不安や恐怖が来た時に、

一瞬立ち止まって
それが何から出来ているのか?

見つめられるかどうかで、
次が変わってきます。

 *

わたしは若い頃に
夜道で背後からいきなり捕まれるという

怖い目にあった事があり、
それ以来。

10数年もの間、
夜道が怖かったのです。

なので今でもふと恐怖が来ると、
きちんと後ろを振り返って、

「現実」を「確認する」ようにしています。

 *

誰も居ないなら、

自分の頭の中で
恐怖を作り出していた事に気づいてホッとし、

誰かいる時は、

不安感があれば道を変えたり、
反対側へ渡ったりと「対処」します。

 *

不安は決して悪い事ではありません。

リスクマネジメントという言葉を
知っている方もいらっしゃると思います。

これは不安要素を敢えて抽出して、
事前に手を打つ事を言います。

こういう事が起こる可能性がある、
と想像を働かせて、

それが起こらないようにするためには
何が出来るのか徹底的に考えて

実行しておくのです。

 *

もちろん予測には、
経験やそれらを行う人の傾向、

市場や現状の把握など、
具体的な要素が必要ではありますが、

そこから先の不安感については、
頭の中で想像して作っていきます。

 *

これが出来る人は、
確実な成果をあげやすかったりもするのです。

ないものをあるように想像して
要素を分解・分析し、

整理して
現実で事前に対処出来るようにする。

 *

割と、

フローライト的な意識が
得意とする領域です。

 *

不安と安心だったら、
安心=ポジティブで、いいことだ!

みたいに考えてしまうと、
視野が狭くなってしまうかなと思います。

物事には「それがあるからいいこと」が
どんなことにも存在しています。

例えばアーティストの
草間彌生さんは、

ご自身の強烈な不安感を
作品を「作るエネルギー」として使われていた

時代があります。

それらは今も
世界的な評価を受けている作品群です。

極端な話戦争も、

誰かの利益になっているからこそ
成り立っている側面もあります。

殺人でさえ、
誰かの安心感のために、

つまり不安のリリースのために
起こる事があるのですから。

その人にとっては「一見いいこと」、
だったりするのです。

どちらもわたしは大嫌いです。

他者を排除しても
外側の出来事は

心が不安を生み出す限り続くでしょう。

それでは
平和にはならないと思いますし、

上記の例を引き起こしてしまう
背景にある思考や思想は、

非常にものの捉え方が
近視眼的で短期間的に感じています。

本質を観て欲しいなあと思います。

 *

その「背後にあるもの」に気がつける人は、

どの分野に居ても、
ステージアップが得意です。

何故それが起こるのか、

その人が何を努力しているのか、
何が気にして観ておくポイントなのか、

などなど…

具体的なステップを想定出来るので、

階段の上がり方に
気がつきやすいからだと思います。

 *

「あ、わたしこうなりがちなんだな」
みたいなことに

気がついておくのは、

実は生きやすくなるための
大きなポイントかもしれないなあと思うのでした。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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