2014/02/20
心に触れるということ
先だっての
「プロってなんだろう?」の続きです。
*
昨今は、心理学分野も
ブームとも言える程の認知度と進学倍率です。
スピリチュアル業界半分の分野で言っても、
10年前は「なにそれ?!」と
言われていたものも、
あれこれメジャーになっています。
*
漢方薬や西洋医学の病院でも
普通に処方されるようになりました。
オシャレな漢方ショップも今じゃ珍しくもありません。
カウンセリングは欧米程ではないにせよ
かなり市民権を得ましたし、
メンタルヘルスという言葉は
国からの指導も入り、
職場でも語られるようになりました。
フラワーレメディは、NHK で紹介されましたし、
一部被災地では医療機関がブレインジムを指導しています。
コーチングもかなりメジャーになり、
NLP と聴いても、ヒプノセラピーと聴いても、
え?!何、スピ系?!と言われることも減った筈です。
メンタル系の各種メソッドも、
精神世界や自己啓発コーナーから、
徐々にビジネスやライフスタイルに広がりを見せています。
*
心にまつわるビジネスが市民権を得る一方で、
「質」についての問いかけも、
現場では聴くことが増えています。
*
カウンセリングや、
こういう各種メソッドを扱う人は、
今の自分に見合う
クライアントさんが来てくださるということを、
よく知っていると思います。
*
そして、時に、
自分の今の能力をしっかり見つめるための、
明らかな差を持った人に出会うこともある
というのを、
実感として知っているかと思います。
*
心に触れるお仕事を選んだ以上、
「1番気にかける必要があるのは何か?」
と思う時、
わたしは、
「担い手である自分自身」だと思っています。
*
他人を救えると思うとしたら、
それは驕りの可能性があるのではないかな?
と思うのです。
20代のわたしはそうでした。
*
助かりたい、
抜け出したい、
サポートが欲しい!
ご本人に、
そう思っていただけるからこそ、
お役に立てる可能性があるのが、
このお仕事なのではないか?
ということをいつも感じるのです。
*
クライアントさん側の、
助けて欲しい!
も、
セラピスト側の、
助けてあげる!
も、
違う気がするのです。
*
心の問題は、
心の中にあります。
問題が事象を通して語られる以上、
外側に起こっているように見えるかも知れませんが、
問題として捉え、感じているのは、
その人ご自身です。
もっと言うと、その方の心、と言うことが出来ます。
*
それを「助ける」とは
どういうことでしょうか…?
相手の「なんとかしたい!」という想いを
サポートさせていただくことは出来るかも知れません。
でも、それはご本人が
「やる!」とコミットなさって初めて動き出すことです。
*
助けたい、という気持ちは
自分自身の気持ちです。
それは、尊いものであると同時に、
相手への本質的なケアを無視して
暴走する可能性をはらんだ
「扱いの難しい思い」でもあります。
*
「助けたい時」というのは、
「自分が問題だと感じていること」を、
(つまり自分が助かりたいことを)
相手に投影して
相手の中に見つけて、
相手の問題として、
解決しようとしてしまうことがあるからなのです。
*
自分自身のことよりも
何倍も簡単に
他人の中にあると
判りやすく見えやすいものです。
ですが、
相手にとってそれが問題かどうかは、
また別のことだったりします。
*
心に触れる
お仕事をなさっている方にお伝えしたいのは、
自分の感覚で相手を観るのではなくて、
ただ相手の在り方を観る、
そんな
「立ち位置」を覚えることが大事かなあ、
ということなのでした。
ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿