2012/10/08

本気で魔法使いになりたかった















小学生の頃、
本気で魔女になりたいと思っていました(笑)。

 *

当時のわたしは
結構ないじめにあっていたので、

本を読む時間が沢山あって、
毎日毎日、一冊半は読んでいたのです。

その中でも、
魔法や、魔女を扱った本がお気に入りでした。

空想の中で自由に遊ぶこと。
それはささやかな現実逃避でもありました。

 *

小学生の頃の話です。

わたりむつこさんの
『はなはなみんみ物語』のシリーズは、

最終巻の
『よみがえる魔法の物語』から読みました。

この本が本当に印象的で、

中学時代に文庫化された時も
買おうか迷いましたし、

大人になってからも
本屋で見かけると、

ああ、と
どこか懐かしい想いでいっぱいになっていました。

 *

ここ半年位、改めて
「Holly heal とは?」について

沢山の言語化を試みていたのですが、

ふと、この本のことを思い出しました。

 *

緑色のドームと、小さな子達の絵の表紙。

その本は、30年近く経っても、
わたしの心の中に鮮明に在ったのです。

そして、
Amazon は、偉大でした(笑)!

その時のその本が、
数百円でそのまま手に入れられるなんて!

 *

読んで、驚きました。

自分がすっかりストーリーを
忘れてしまっていたことにも驚きました。

そして、この物語には、

魔法と、クリスタルが、登場していたのです。

これにはもう、心底驚きました!

 *

わたしの記憶の中に。

小学校の廊下を、
この本を大切そうに小脇に抱え、

歩いている自分の姿があります。

そうだった…、わたしは魔法使いになりたかった。

図書館の本の背表紙をひとつひとつあたりながら、
「魔法」や「魔女」を探していた自分(笑)。

卒業文集には
適当な職業を書いてしまったのですが、

本当は魔法使いになりたかった。

笑えない日常を覆す、
幸せをもたらす、

魔法を使いたかった。

 *

先日、対面オーダーの納品を直接と
ご希望くださっていた

お客さまとお会いした際に、
そんなことをお話ししていたら。

「なんかそれ、今されていることに
とても近いですよね?!」

「夢叶ってますよね?」といった話になって。

うわ〜!と驚きました(笑)。

本当だ。


そんな風にとっていただけて、
すごくすごくうれしかったです。

 *

そして思いました。

夢は叶う。
こんなに、荒唐無稽なものでも(笑)。

本気で思うって、大切なことなのですね。


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