2016/06/09

誰だって不安だよ




















「さやか、誰だって不安だよ?」
その方は首をかしげておっしゃいました。

 *

例えばわたしなら、

入退院を繰り返しているからとか、

そんなに弱かったら社会でやっていけないと
他人に言われたから、とか。

両親が高齢だとか、
生活が不安定だとか、

挙げればキリがないけれど、
不安の種はいくらでも見つけられます。

 *

「それ考えてたら、誰だって不安だよね?」

と言われた時に、

自分だけが不安なのだという、

特別な気持ちになっていたことに
気がつかされたのです。

「…確かに」と。

 *

不安はあって当り前だ。
という前提に立つと。

不安という感覚だけは共通だ
と認識すると。

それが他者と比較して
特別に感じようとそうでなかろうと、

同じ理由の不安だったとしても、

その感じ方の違いこそあれ、
本当に本当に共通のことなんだなあ…と思えて来ます。

大事なのはその不安を
「どう生きるか?」なんだなあ…と。

 *

同時に「不安は未来を観る力」と、
その方はお話しくださっています。

未来は、頭の中に描くものであり、
今この一瞬一瞬の「一瞬先」に常にあるもの。

大袈裟に言えば、
オーロラクォーツみたいな壮大な空想的世界であり、

接点があるとは言え
それは現実とは違う領域のもの。

そして。

これは言い尽くされて来ていることなのですが、

不安だと思うなら、
今何をするか?なんだよなあ…と思ったのでした。

今日。

今。

現実的に。

具体的に。

何を言動するか?

 *

電車での帰り道。

確かにここに居る人みんなに、
きっと大小なりの違いはあれど、

不安と呼べるものはあるだろうと思いました。

わたしはその日。

その方とおしゃべりをして、
不安はそのまま持っていた方がいいのかもな、

でも「気にし方」は変えた方がいいかもな、と思いました。

その日から、

1人で不安を抱えているわたし、は消え。
(元々居なかったと気がついたので一瞬で消えた)

みんなと同じように不安を抱えながら、
今日も生きている自分が生まれ、

ちょっと元気です。

なんともラブラドライト的な気づきでした。

 *

あなたは不安をどう捉えているでしょう?

明日も素敵な一日をお過ごしください。


ストーン・テラー / アクセサリー作家
みたけさやか

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