2010/06/15

辻井伸行さんのピアノ
















NHK で5月の終わりにあった、
ピアニスト辻井伸行さんのドキュメンタリー。

再放送があったので
観ていました。

自分で感じること、

自分を信じて
感じたことを表現すること、

それはアーティストだけのものじゃないなあと
しみじみ思います。

クリアクォーツのような透明感で
心を照らし、

そこにあることを表現すること、

泣いたり笑ったり
怒ったり悲しんだり、喜んだり。

自分を生きることは大切だ、と
思います。

 *

全盲の辻井さんが挑戦したのは、

ムゾルグスキーの
「展覧会の絵」。

高校時代にとても好きだった曲で、
よく聴いていたのを思い出しました♪

 *

絵画を
音で表現した楽曲です。

絵を見ることのない彼が、
周囲の協力の中で曲を消化していくさまは、

テレビに映るほんの少しだけを観ても、
鬼気迫るものがありました。

表現するというのは、
自分と向き合うことなくしては難しいのだな、

ということを
改めて意識しました。

 *

ここで言う表現とは、

基礎が出来た上での話だということは
覚えておきたいところだと思います。

基礎を作るプロセスが、
彼にも当然あった、ということです。

彼はピアノだから、ピアノの基礎。

日常生活で言ったら
人間性を高めるようなことです。

 *

自分が何を感じるのか。
自分はどう弾くのか。

21歳の自分が弾ける「展覧会の絵」。

この曲をこれからも弾いていこうという
辻井さんの決意は、

本当に素晴らしく思えました。

自分の成長を確認するための素材を

「展覧会の絵」に置かれた
辻井さんはすごいな…と思いました。

自分の限界を超えたいという
強い意志を感じてしまいます。

超え続けて欲しいです。

 *

その折々に、

彼の「展覧会の絵」を
聴きたいと思いました。

ピアノに向かっている姿を拝見するだけで、
その佇まいに泣きそうになります。

彼が世の中に知られた時、

彼は天才としての
レッテルを貼られて紹介されました。

「彼がそうなるまでのこと」を
映像で見せられるまで

想像の難しい方が
いらっしゃったことを知り、

人はいかに体験的に

見て感じて学ぶ生き物なのか、
ということかと思いました。

もちろん具体的に

ピアノの先生が、
どうやって彼に楽譜を伝えたのかとか、

そいういうことを
瞬時に分かるということではなくて、

「積み上げてきた時間がある」ということを
想像するという程度のことです。

ああ、この方は、どうやって、
今の在り方に辿りつかれたのだろうか?

という疑問を持つこと、というか(笑)。

素晴らしい方がいらっしゃったら、

その方の背後にあるものを感じ取ることって、
大切だと思うのですよね♪

 *

話が逸れました(笑)!

とにかく辻井さんのピアノ。
気になります。

オリジナル曲が本当に素敵です。

彼の住む世界の美しさが、
目に涙のにじむ位、心をゆさぶります♪

質感が、澄んでいます。

 *

今日も素敵な1日をお過ごしください。


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