NHK で5月の終わりにあった、
ピアニスト辻井伸行さんのドキュメンタリー。
再放送があったので
観ていました。
自分で感じること、
自分を信じて
感じたことを表現すること、
それはアーティストだけのものじゃないなあと
しみじみ思います。
クリアクォーツのような透明感で
心を照らし、
そこにあることを表現すること、
泣いたり笑ったり
怒ったり悲しんだり、喜んだり。
自分を生きることは大切だ、と
思います。
*
全盲の辻井さんが挑戦したのは、
ムゾルグスキーの
「展覧会の絵」。
高校時代にとても好きだった曲で、
よく聴いていたのを思い出しました♪
*
絵画を
音で表現した楽曲です。
絵を見ることのない彼が、
周囲の協力の中で曲を消化していくさまは、
テレビに映るほんの少しだけを観ても、
鬼気迫るものがありました。
表現するというのは、
自分と向き合うことなくしては難しいのだな、
ということを
改めて意識しました。
*
ここで言う表現とは、
基礎が出来た上での話だということは
覚えておきたいところだと思います。
基礎を作るプロセスが、
彼にも当然あった、ということです。
彼はピアノだから、ピアノの基礎。
日常生活で言ったら
人間性を高めるようなことです。
*
自分が何を感じるのか。
自分はどう弾くのか。
21歳の自分が弾ける「展覧会の絵」。
この曲をこれからも弾いていこうという
辻井さんの決意は、
本当に素晴らしく思えました。
自分の成長を確認するための素材を
「展覧会の絵」に置かれた
辻井さんはすごいな…と思いました。
自分の限界を超えたいという
強い意志を感じてしまいます。
超え続けて欲しいです。
*
その折々に、
彼の「展覧会の絵」を
聴きたいと思いました。
ピアノに向かっている姿を拝見するだけで、
その佇まいに泣きそうになります。
彼が世の中に知られた時、
彼は天才としての
レッテルを貼られて紹介されました。
「彼がそうなるまでのこと」を
映像で見せられるまで
想像の難しい方が
いらっしゃったことを知り、
人はいかに体験的に
見て感じて学ぶ生き物なのか、
ということかと思いました。
もちろん具体的に
ピアノの先生が、
どうやって彼に楽譜を伝えたのかとか、
そいういうことを
瞬時に分かるということではなくて、
「積み上げてきた時間がある」ということを
想像するという程度のことです。
ああ、この方は、どうやって、
今の在り方に辿りつかれたのだろうか?
という疑問を持つこと、というか(笑)。
素晴らしい方がいらっしゃったら、
その方の背後にあるものを感じ取ることって、
大切だと思うのですよね♪
*
話が逸れました(笑)!
とにかく辻井さんのピアノ。
気になります。
オリジナル曲が本当に素敵です。
彼の住む世界の美しさが、
目に涙のにじむ位、心をゆさぶります♪
質感が、澄んでいます。
*
今日も素敵な1日をお過ごしください。
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