2013/03/14

幸せを生み出す経営
















「Holly heal を続けてください」

その言葉がいつも頭にあります。

 *

わたしは30代で有限会社を設立しました。
デザインの会社でした。

途中アクセサリーなどの事業項目を増やし、
定款を書き換えて、

今期で9期目だったかな。
でも間に何期かは休眠をしています。

 *

退院後少し落ち着いて来た頃に
決算をしなくてはならなかったりもあって、

税理士さんのところへ伺うと、

「そのまま放置しておけば

税務署からの確認もそのうち来なくなりますから
放置しておけばいいんじゃないですか」

と、言われたりもしました。

別の経営者の方からは

「完全に勉強不足!」
と言い捨てられたりもしました。

 *

ものすごくショックでした。
恥ずかしかったですし、悔しかったです。

夜眠れずに、
身悶えしました。

 *

当時のわたしは、
病気で色んなものを失った気分でした。

信じてはいないにせよ、
もう社会には戻れないかも、という不安もありました。

今あるものを、これ以上失うのは本当に嫌でした。

 *

だからこそ表に出て行くのさえ怖かった頃から、
可能な限りの勉強をスタートしました。

会計の概要を知るための本を読んで、
会計ソフトを買い直して、

解らないなりに自分でたまった決算をして、
税務署に質問を何度もしに行って、届けました。

 *

結果的に、

会社を維持するのは今はもう無理なんだと
諦めざるを得ないタイミングがあって、

休眠に。

でもその期間も、
自分でゼロ円決算を続けました。

 *

税理士さんには「放っておけば」と言われたのですが、
自分でやっておいて良かったです。

後から知ったのですが、

会社がすんなり復活出来たのは、
この自分での取り組みがあって、

未決算年度を出していなかったことが大きかったのです。

 *

お金持ちだったり、
経営が上手だったり、

好きなことを仕事にしている
お友達をピックアップして、

ヒアリングもしました。

彼らがお金をどう捉えているのか、
どうやって経営を考えているのかなど聴かせてもらいました。

お金を稼ぐということはどういうことなのか、
働くということはどういうことなのか、

色んな本を読んで、改めて勉強もしました。
これが2010年位の話です。

 *

経営の勉強が必要なことはひしひしと感じていました。

デザイン業は原価が殆どかからないお商売なので、
小売業は未踏の地です。

どうしてみんながお金を稼げるのか解らなくて

どうやって考えたらいいのかも判らなくて、
本当に怖かったです。

 *

2011年は
必死に社会復帰の機会を捻出し

チームホリーヒールのみんなの助けがあって、
チャンスをいただきました。

rooms23 の後、
社会への切符を手にした自分がいました。

 *

2012年。

訳が分からない中で可能な限りのことをやり続けてみて、
理解したのは、

わたしのやりたい小売りを考えると、
在庫を持つ必要が多少なりともあるということや、

原資がいつも必要だと言うことでした。

これは経営を知らないと、
続けるのは困難だ。

ということがハッキリと判りました。

 *

年齢問わず
わたしの尊敬する経営者の先輩方は、

人に沢山会い、話しながら、
常により良いものを探されています。

そしてものすごく勉強なさっています。

経営にはメソッドがいくつもありますが、

それが経営である以上、
正解も不正解もはないように感じています。

最終的にはメソッドではないことも、

沢山の本を読む中で、
人とお話をする中で見えて来ました。

それはそうですよね!

本を読んだり
聴いたりするだけで上手く行くならば、

多くの会社が3年で潰れるということはあり得ません。

 *

「Holly heal を続けてください」

「子どもが大きくなったら
Holly heal のブレスをプレゼントしたいです」

そういうメッセージを何人もの
お客さまからいただきました。

続けるには経営を学ぶ必要があるという想いが
どんどん強くなりました。

何故ならわたしは独身で、
今おつき合いしている人も居ません。

両親が元気なうちはいいですが、
その後経済的に支えになるものは一切ありません。

甘い将来を心底イメージするには、
パートナーシップについても知り過ぎています(笑)。

わたしは涙が出る程、作りたい人です。

自分に安心して作れる環境を与えてあげる必要があります。

Holly heal をやり続けるということは、
これで食べて行くことを意味します。

 *

始めの頃、
逃げたい気持ちもありました。

でも、病気で弱っているわたしは
本来のわたしとは多分違うから。

元気になって来て、
本来の自分を取り戻してから、

そういうわたしをいいなと思ってくれる人と
出会いたい。

退院して来た後、

助けて欲しくて何かにすがりたくて
結婚したい気持ちでいる自分を説き伏せました。

気持ちの傾く人もいたのですが、

冷静に考えれば、
こんな自分ではパートナーシップは難しい。

じっくり考えて、最後はそう思いました。

だから、元気になってから考えよう。
今は出来ることをやろう、と思ったのです。

 *

去年位からやっと元気な日が
そうじゃない日よりも圧倒的に増えて来ました。

そうしたら、もう40歳!
次の4月10日で41歳です。

どれだけ想定外でしょうか(笑)!

 *

続けるためには、
経営を知らないと難しい。

でも自分の思っている「経営」と
フィットする哲学のある「経営」でなければ

学んでも実践するのは絶対に難しい。

そして、わたしが知りたいのはメソッドではなく、
「経営の骨組み」だということも判っていました。

一見すると「ふーん当り前じゃん」と通り過ぎてしまう位
シンプルで判りやすく、

実際にやるには、
難易度がとても高いレベルの話です。

 *

そして2012年の終わりに、
戦わない経営』という本に出会いました。

今年の元旦に読もうと決めて読みました。

ビンゴでした!

それはわたしが
ずっと探していたものでしたから!

 *

12日の新月の日。
戦わない経営セミナーがありました。

感激しました。

一緒に参加してくれたお友達の
森岡朋子さんには、

「(セミナーの内容は)
さやちゃんがいつも言ってることと同じだよね」

とおっしゃっていただいて、
本当にこれだ!と思いました。

どれだけうれしかったか!

 *

2013年。
やっと経営の先生を見つけました。

今年はもっともっと勉強します。

絶対に続けたいです。
Holly heal を続けたいです。

 *

趣味でやり続けるという選択肢も
提示されました。

でも、わたしは
会社を継続させたかったのです。

子どものように可愛がっていた
ペットのフェレット達を見送った後、

わたしが社会に生み出し残せていたものは、会社だけでした。

それは見事なオンボロ船でしたが、
大切な大切なもので、失う訳に行きませんでした。

そして。

趣味よりももっとずっと強い気持ちで
Holly heal のアクセサリーを作ってきました。

なかなか外に出られなかった日々にも、

沢山のお客さまと、
インターネットを介して知り合うことが出来ました。

温かいやりとりがそこにはありました。

わたしを社会に連れ戻してくれたのも
お客さまであり、

Holly heal でした。

 *

今こうやってひいてみると、
病後のわたしを支えたのは、

作ることであり、
経営へのリベンジの想いでした。

入院中にやっていたことは、

描くことであり、
会社の未来を思い描くことでした。

極限まで追い込まれていた時に、
そうやって自分自身を支えていたのだから、

わたしはこれを心底やりたいのではないか?と。

 *

わたしを支えるためにもあった
Holly heal は、

もっと関わってくださる方々のために
リフレッシュさせたいです。

何故なら、わたしは

Holly heal を通して、
随分と(10年前が信じられない位)幸せになりました!

満たされていることが圧倒的に増えたのです。

今なら、溢れ出したものを
みなさんにお届け出来るように感じるのです。

 *

「みたけさん、なんか抜けましたよね?目が違う」
と、

先日クリスタルを選びに行った際に
ご担当の方から言葉をかけていただきました。

お付き合いはもう5年程でしょうか。

外からもそう観ていただけるのであれば、
事実なのだと思います。

 *

何度も何度も書かせていただいているのですが、

やりたいことの中核にあるものは、
これまでのHolly heal です。

ただ、これまでの通りでは、
どうしても続けていくのが難しいです。

生活が成り立たないのです。

お休みをいただく5月から8月の間に、

これからの
Holly heal を考えていこうと思います。

そして、
関わる人を幸せに出来るようになりたいです。

 *

これまでの
Holly heal を愛してくださった

みなさんに
心の深みからの感謝を送らせてください。

本当にありがとうございます。

そして、これからの
Holly heal を見守っていただけるよう、

心からお願い申し上げます。

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