2015/01/07

記憶の整理




















記憶が鮮明過ぎるなあ…と思うことはあります。

でもあるものはあるから
仕方がない。

 *

小さな頃に受けた対人関係の傷跡や、
大人になってからした恋愛関係?の傷跡。

そういうものを
どこかしっかり見つめきれずに

放置してきた
ツケを払っているような気がします。

 *

あんまりにも傷ついたことは
見つめ返すことが難しいし、

見つめることによって
心の平安が失われるような感覚が来たり、

壊れてしまうんじゃないかという
恐怖感の訪れることがあります。

でも、
周囲のお友達との関係性の中で。

昔は言えなかったことが言えるようになり、
言わせてもらえるようになり。

受け止めてもらえるようになり。

それは過去に
誰かを傷つけてしまった筈のことなのに、

それによって仲良くもなれるのだ
と知ってくると。

自分の中に明らかな変化が
訪れるものなのですね。

 *

わたしが初めて出来た
本当に辛かった話には、

きっと黙って聴き続けるのは
辛かっただろうと思うのに

「意味のあることだと思う」
と返事が返ってきたし、

わたしが初めてした嫉妬には、

「それは最高の褒め言葉だよ!」と
お友達から返事が返ってきました。

これ以上はわたしにはもう無理だ
それでも何とかしたかったと思っていたら、

「いつでも吐き出しな」と返事が入り
「任せな」という内容の返事が入り。

全部やったことのない、

言えた試しのないことを
この歳になって初めてやった結果。

これらはみんな現実的に
お友達みんなから返ってきた言葉なのです。

 *

その時にとてもしんどい気持ちであっても、
決して悪口をいいたい訳じゃない。

という気持ちは昔から強くもっていました。

でも、迂闊に話すと。

それは悪口となって
場合によっては尾ひれがついてしまう。

自分がどこか可哀相に感じ過ぎてしまって、

そこに迂闊な同情をされても
傷つくばかりだと思っていたこと。

だからこそ、
独りぼっちで抱え込んで、

聴き役ばかりに回っていた自分がいたのだけれど。

訊き方によっては
なんて生意気な言い方!って
思われるかも知れないけれど。

今はみんなも大人になって…(笑)、
わたしの話を聴いてくれる人も増えて。

わたしも安心して話せることが増えて。

そうやって…記憶の整理に
手が出せるようになったのだと思います。

 *

辛過ぎたことを思い出しても、

今はもう見つめきれる。

その記憶を、
過去のものとして遠くに感じられるのは、

きっと今に以前よりも安心感があるから。

今ここには、
以前はなかった安心感があるから。

過去のこととして、
辛かった出来事に気持ちのピントを合わせても。

生きて、居られる。

その時に起っていたことを、
自分の中で整理して。

ああ、本当に辛かったんだなあ…と
感じ切ることが出来る。

感じ切ったら、
やっと先に行けるのだと思うのです。

 *

得る前に失われたものや、
実際に失ったもの。

そういう色んな喪失があるからこそ、

今それが目の前に垣間見えた時に
強く感謝出来るのだなあ…とも思います。

 *

日々の中で
ふっと乗り越えられるものもあるし、

こうやって腹を据えて見つめ直さないと
越えにくいものもある。

でも、越えにくいもの程。

自分にとって大切なものが

沢山たくさん、
詰まっているな…と思います。



0 件のコメント: